メルボルン・マフィア大物の名前浮かぶ

元マフィア系弁護士射殺事件容疑者

 オーストラリア国内のカラブリア系マフィアの弁護を行ってきたジョセフ・アクアロ弁護士が、3月15日未明にメルボルン北郊イースト・ブランズウィックの自分の経営するジェラート・バーの仕事を終えて出てきたところを何者かに射殺された事件は、アクアロ弁護士がかつて弁護を務め、その後、昔の依頼人の多くと関係を絶っており、警察では、そのようなマフィア・メンバー大物の指図で、メルボルンで生まれながらイタリアのマフィオシを英雄視する若い世代が実行を請け負ったのではないかとみられている。

 メルボルン・エージ紙(電子版)が伝えた。

 3月18日にはVIC州警察は、メルボルン暗黒街犯罪者を専門に追及するプラナ・タスクフォースと殺人課が合流し、アクアロ弁護士殺害事件とメルボルンのマフィア組織の捜査を始めたと発表している。また、警察はアクアロ弁護士のアパートや市内の事務所を捜索し、周辺地域のCCTVのチェックも始めた。また、エージ紙は、若者グループの1人がメルボルン・マフィアの大物で事件の容疑者に挙げられているフランク・マダフェリとつきあいを強めているという情報が警察に入っていたと報道している。

 マダフェリは薬物取引に関わっており、かつてはアクアロ弁護士がマダフェリの弁護を担当していたが、2人は仲違いしている。2年前には2人がジェラート・バーで殴り合いのケンカになり、その時にマダフェリを蹴ったジェラート・バーのカラブリア・イタリア人のウェイターが、「仕返しされるからカラブリアに帰れ」と忠告されたという事件もある。また、2015年中頃には、警察がアクアロ弁護士に、「命に20万ドルの報酬がかけられている」と忠告したが、弁護士はこれを無視していた。そのため、VIC州警察は同弁護士の危険を知りつつマフィアの組織犯罪捜査に尽力しなかったとして、オーストラリア国内とイタリア官憲の双方から批判を受けている。

 3月18日、フランク・マダフェリの兄弟でマフィア・ボスとみられているトニー・マダフェリが、アクアロ弁護士殺害計画情報の公開差し止め請求を裁判所に提出したが却下された。
■ソース
Joseph Acquaro killing: Police warned over Mafia-linked gang

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