「潜水艦建造計画は1年延期すべき」

元国防省調達局CEOが「待った」

 豪海軍の現コリンズ級潜水艦隊に代わる次期潜水艦の建造計画は、日本、ドイツ、フランス3国の入札競争に向けた予備段階が進められており、国内、特に海軍艦船メーカー、ASCの地元アデレードの各界や野党労働党などが、「潜水艦建造はオーストラリア国内で」と要求しており、技術、ハードウエア、ソフトウエアなどで数多くの機密を抱える潜水艦に3国のメーカーがどこまでオーストラリア国内建造を受け入れるかという問題になっている。

 しかし、10月8日には、元国防省調達局CEOのウォレン・キング氏が、「予算500億ドルの潜水艦建造業者指定を1年間遅らせるべき」と発言している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 かつて、Defence Materiel Organisation (DMO) のCEOを務めたキング氏は、「Future Submarine Project」の責任者を務めたことがあり、今回も、「時間をかけてすべての選択肢を検討しなければ500億ドルのプロジェクトで大失敗する危険がある。3か国とも、豪海軍次期潜水艦隊建造入札の詳細をプレゼンテーションする時間を十分に与えられていない。緊急の雇用創出のためにプロジェクト開始を急ぐということと、今後何十年にもわたって機能するはずの高い技術を持った有能で能率的な産業を創出するということをバランスさせなければならない」と語っている。

 キング氏は、DMOが廃止された2015年2月までCEOを務めており、DMOは年間120億ドルにのぼる国防省の支出を管理していた。現在はCMAX Advisoryのコンサルタントを務めており、「潜水艦隊を初めからオーストラリアで建造するのはあぶなっかしい。最初の2隻ほどは現に潜水艦を造っている経験のある造船所で造る方がいいと思う」と語っている。
■ソース
Ex-defence procurement boss Warren King urges one-year delay to $50 billion submarine decision

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