メルボルン南東部に高架鉄道計画

すでに「風景破壊」と反対の声も

 メルボルン首都圏の交通混雑を緩和するため、VIC州政府は、9mの高さの高架鉄道「スカイトレイン」をクランバーン=パケナム間に検討している。この地域は特に交通の頻繁な地域で、高架による立体交差で鉄道道路の棲み分けを図っている。しかし、「醜い風景」としてすでに反対の声も挙がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2016年末から始まる16億ドルの予算を計上した鉄道工事で、この路線の9箇所の踏切を廃止し、3区間にわたって高架化することになる。また、MCGの11倍に相当する面積がオープン・スペースとして転用可能になる。

 州政府のジャシンタ・アラン公共交通担当相は、「高架部分の線路には障壁を設け、乗客が沿線の屋内や裏庭を覗けないないようにする。現在、一部の踏切は朝の2時間の間に87分間遮断機が下りている状態で道路交通混雑の大きな原因になっている。踏切は交通安全上も大きな危険であり、同時に地元ドライバーにはイライラの種になっている」と語っている。

 沿線にあたるカーネギーの住民は、「我が家の敷地が高架で完全に日陰になる。また、電車が脱線して我が家の上に落ちてくる可能性もある。単に郊外電車だけでなく、総重量で8万トンにもなる貨物列車も高架を通ることになる。我が家の屋根にはソーラー・パネルがあるが、日陰になれば効力も落ちる。また、不動産価格にも影響してくるはずだが、政府は補償してくれるのか? 住民の間には訴訟の話も出ている」と語っている。

 野党自由党は、「政府は地域住民に何の相談もしていない。住民が知ったらショックを受けるだろう。巨大な鉄道線路が高架になれば騒音も大きく、高架下の空間が反社会的な連中の集まる場所にもなりかねない。また、地域社会を寸断することにもなる。選挙の公約には含まれていなかった」と政府を批判している。
■ソース
Sky train project for Melbourne’s busy Cranbourne-Pakenham line gets go ahead

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る