全国に今も残る石綿セメント水道管

工事に危険、撤去にも推定80億ドル

 水道業界団体の調査によると、今も全国の石綿セメントを使った水道管が使われており、水道管工事の際に作業員が石綿にさらされる危険が高い。しかし、その撤去の経費も80億ドルと見積もられている。そのため、水道消費者が石綿セメント撤去費を水道料金に含めて負担することになるかもしれない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 国内の水道管は国内最大の石綿メーカー、ジェームズ・ハーディー社が製造した物が多く、「石綿安全・除去局(ASEA)」委員会のタニア・セゲロフ弁護士は、「ハーディー社は各地の工場で水道管を製造し、国内の水道会社が使っていた。何百万本という水道管がすでに50年から70年程度にもなり、あちこちの地下に埋まっている」と語っている。また、水道業者団体も、「管が使用寿命に来ており、水道当局は管の状態をモニターしている」と語っている。

 管は国内一円に広がっているが、農村部に集中しており、そういう地域ではパイプラインの半分以上が石綿セメントという場合もある。これまで、飲用水に石綿が混入して発がんさせるという証拠は出ていないが、管が破損したりすれば石綿塵が出る危険がある。しかも、老朽化した管を交換するのも莫大な経費がかかり、総額で80億ドルにのぼると試算されており、すべてを掘り返して交換するのではなく、部分部分を新しい安全な管と交換していくのがもっとも安全とされている。

 しかし、一方で、ASEAの活動を連邦政府が抑えようとしているという不満が出てきている。州、準州政府がASEAとの「石綿除去」計画に署名するのに1年かかり、その間、ASEAの予算300万ドルが凍結され、州、準州政府が署名した今もASEAはその予算を使えないままになっている。

 ミカエラ・キャッシュ雇用相はABCのインタビューを拒み、報道官が、「ASEAの予算はカットされていない。300万ドルについては、労働党政権が決めたことであり、保守連合政権はコメントできない」と発表している。
■ソース
Asbestos-laden water piping ‘needs upgrading at cost of $8 billion’

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