PNG最高裁、難民センターに違法判決

PNGと豪の政府に直ちに閉鎖を命じる

 パプア・ニューギニア(PNG)最高裁が、「マヌス島にオーストラリア政府が運営する難民希望者収容処理センターは違法」の判決を下した。これに伴い、PNGとオーストラリアの政府に対して、直ちに同センターを閉鎖し、難民希望者の拘束を解くよう命令した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 5人の判事の合議制による最高裁法廷は、難民希望者の拘束はPNG憲法に定められた人身の自由に対する権利にそむくものだと判決文で述べた。

 PNGマヌス島には850人ほどの男性が収容されており、そのうち約半数が難民認定を受けている。法廷は、判決主文で、「マヌス島の強制収容所でこれまで続けられてきた難民認定希望者または強制収容者の違憲かつ違法な拘束と、これかで続けられてきた難民認定希望者または強制収容者の憲法上の権利および人権の侵害をただちに停止し、予防するために必要なあらゆる措置を執らなければならない」と述べている。

 さらに、「難民認定希望者の拘束は国際法とPNG憲法の人権に関する規約によって保障された難民認定希望者の基本的人権を侵害するものである」と述べ、「難民および難民認定希望者の収容所への収容は、その移動の自由を妨げるものであり、よって違法である」としている。

 豪政府のピーター・ダットン移民相は、「PNG最高裁の判決でオーストラリアの国境警備政策を変更する必要はない。船で違法にオーストラリアに渡ろうとして現在マヌス島施設に収容されている者がオーストラリアに定住を許されることはない。そもそも、マヌス島の収容所はギラード労働党政権がPNGと取り交わした協定によるもの」と語っている。

 これに対してリチャード・マールズ影の移民相は、「労働党政権はPNGと12か月の契約を交わしただけ。1年あればほとんどの認定作業が終わると予測していたが、見たとおりまったく進展がないのはタンブル政権の失敗。ダットン大臣はすぐにPNGに飛んで事態を収拾しなければならない」と反論している。

 3月にはピーター・オニールPNG首相もキャンベラのナショナル・プレス・クラブで、「マヌス島の難民認定処理センターを閉鎖したい」と発言していた。
■ソース
PNG’s Supreme Court rules detention of asylum seekers on Manus Island is illegal

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