アボットの権力基盤で異変との報道

財政や実力者の動きで組織にひび

 連邦自由党の財務部長が党役員に電子メールを送り、党運営特に会計の透明性の問題、連邦首相首席補佐官の夫が連邦総裁を務めることなどで利害の抵触も起きているなどと訴えているとの報道があった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同党のフィル・ヒギンソン財務部長が党役員に電子メールを送り、「党内は激しい悪意に満ちた言論が飛び交っており、圧倒される。親友のトニー・アボット氏がこのような問題で失脚するのを見るに忍びない」などと書き送ったとされている。また、党財政でも対立が起きているとしている。

 電子メールの1通には、「ブライアン・ロックネーン幹事長や党書記局から党運営支出について問い合わせたが情報が大幅に遅れており、2014年度の党会計書類さえ先週にようやくサインしたばかりだ」と伝えている。さらに、「現在、党が直面しているもっとも深刻なジレンマはロックネーン総裁とピータ・クレドリン首相首席補佐官が夫婦だということだ。なぜ、夫婦がそのような最高権力を握ることを党が許したのかは理解に苦しむ。企業なら許されないことだ。二人の関係を原因として党の機能不全が起き、それが党内の硬直した信頼性の低いコミュニケーションになっており、現状に反対する者に対しては報復が行われている」と述べている。

 電子メールの背景には、ワリンガー選挙区でアボット氏の友人でもあり、重要な資金係でもあるヒギンソン財務部長と、ロックネーン氏やリチャード・オルストン連邦党総裁との確執があり、ヒギンソン氏は2015年6月までに財務部長を辞任する意思を明らかにしている。

 一方、ロックネーン、クレドリン、オルストン各氏は、ヒギンソン氏の主張を否定していることが伝えられている。自由党会計は選挙管理委員会や民間企業の監査も通っており、党内に不正があったとはされていないが、不透明性が問題になったのはこれが初めてではなく、2010年の連邦選挙後も当時のマイケル・ヤブズリー財務部長がロックネーン氏に苦情を訴えたがロックネーン氏がこれを拒絶したと伝えられている。
■ソース
Dramatic split in PM’s power base over finances and Credlin, leaked emails reveal

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