シドニー地域でCSGライセンス取消し

都市部水源集水域での開発に待った

 NSW州議会選挙は3月末に迫っているが、マイク・ベアード保守連合州政権はシドニー首都圏の人口に上水道を供給する集水域での炭層ガス(CSG)採掘開発ライセンス3件を取り消した。CSG開発採取には水や砂の他に炭化水素その他の物質を加え、地中の含ガス層に高圧で送り込み、ガスを吸い出す手法を取っており、送り込んだ発がん性や化学毒性のある炭化水素が上層の地下水を汚染する危険が懸念されているため、CSG開発はどこでも地元住民や農家などの反対運動が起きている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ベアード州政権は、前労働党政権が2002年から2007年にかけて交付した3件のCSG探査ライセンスをアペックス・エナジーから買い戻し、認可を取り消したもので、鉱区はポート・ケンブラ付近からダークス州有林、オークデールの西にまで広がる600平方キロ近い地域。

 州保守連合政権は2013年に同地域のCSG開発のモラトリアムを敷いており、今回も選挙運動にからめて票田地域の有権者のCSG開発反対に応えたものとみられている。これまでに12件の認可が取り消されており、1件あたりの買い戻し額は20万ドル程度と推定されている。

 労働党のアダム・サール影のエネルギー相は、「マイク・ベアード首相はかつて、『CSGを望むか? もちろん望む』と公言した。保守連合政権は基本的にCSG支持だ。労働党が政権を取れば直ちに州全域にCSG開発モラトリアムを敷く」と語っている。
■ソース
NSW state election 2015: Three CSG licences cancelled in Sydney water catchment area

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