連邦上院、大学改革法案再度否決

「決してあきらめない」とパイン教育相

 クリストファー・パイン教育相が推進している大学学費自由化法案は一度連邦上院で否決され、二度目の採決前にパイン教育相が、「この法案が通らなければ科学研究予算もない。1,700人の科学者が失業すれば上院議員の責任だ」と発言した。しかし、パイン発言を「恥知らずな脅迫」とする批判が上院野党議員ばかりか、科学者、大学学費自由化を支持する大学管理者や経済界、与党議員からも出てきたため、パイン大臣はたちまち法案と科学研究予算を連結する案を捨てたと発言している。それでも同法案が3月17日の連邦議会上院で否決された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同法案は、政府の大学予算を減額する一方で大学学費決定権を大学管理者に与えるというもの。大学学費の政府ローンの利率を引き上げることなどの変更と抱き合わせになっている。この法案に対しては、「中低所得世帯の子弟に不利で、相対的に高所得世帯の子弟との格差を広げる改悪」との批判が出ていた。

 17日の採決では労働党と緑の党に加えて諸派無所属の大半が反対票を投じ、34票対30票で法案は否決された。反対票を投じたのはニック・ゼノフォン(無)、ジャッキ・ランビー、グレン・ラザラス元パーマー連合党(PUP)現無所属両議員、リッキー・ミュア・モータリング・エンスジーアスツ党、ディオ・ウォン・パーマーPUP議員。賛成票は保守連合議員の他にボブ・デイ家族優先党、デビッド・レイヨンヘルム自由民主党、ジョン・マディガン無所属議員。

 パイン大臣は、「保守連合は大学改革をあきらめない」と発言しているが、ビル・ショーテン野党労働党首は、「我が国の大学制度のアメリカ化に対しては戦い続ける。クリストファー・パインは交渉と称する威嚇と脅迫を繰り返してきたがまたもパイン大臣の失敗ですっかり信用を失っている。いいかげんに悪い政策を出せば政府にとって悪い結果になるだけだということを認めてはどうか」と語っている。
■ソース
Senate votes down Government’s university deregulation legislation

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