「ショーテンは経済政策のゲッベルス」

アボット首相の発言で連邦下院騒然

 3月19日、連邦議会下院の質問時間にトニー・アボット連邦首相がビル・ショーテン野党労働党党首を、「経済政策のゲッベルス」と呼び、野党労働党議員の抗議で騒然となった。アボット首相は直ちに「前言取り消す」と繰り返したが、労働党議員2人が議長から退場を命じられ、もう1人が抗議して自ら退場した。またクリストファー・パイン教育相が首相を擁護し、「労働党議員も同じようなナチ発言をした」と反論、首相執務室も労働党議員が過去にナチ発言した例を声明で公開した。オーストラリアでは、論敵に「ヒトラー、ナチ、ゲシュタポ、ホロコースト」などの言葉を使うことは、ユダヤ人その他、ナチスによって苦痛を味わった人々を侮辱する行為として、戒められている。ヨゼフ・ゲッベルスはナチ・ドイツ政権時代の宣伝相で、ヒトラーの忠実な部下とされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アボット発言直後、ユダヤ人のマーク・ドレイファス労働党議員が立ち上がって抗議、与党議員との非難の応酬でブロンウィン・ビショップ議長から退場を命じられた。これに抗議してやはりユダヤ人のマイケル・ダンビー労働党議員が、「彼が追い出されるのなら、自分も退場する」と議場を後にした。

 パイン教育相は、2011年にドレイファス氏が、当時野党保守連合リーダーだったアボット氏が自らの反炭素税運動を「真実キャンペーン」と呼んでいたことについて、「ゲッベルス級のシニシズム」と呼んだことを取り上げた。
 アボット首相は、先に、「GDPに対する負債が50%から60%程度なら世界中見回しても結構いい結論だ」と発言したことに対して、ショーテン労働党党首は、「アボット氏の結構いいという結論は、オーストラリアがAAAの格付けを失うことだ」と語り、アボット首相がショーテン発言を「ゲッベルス並み」とした。
■ソース
http://www.abc.net.au/news/2015-03-19/jewish-labor-mp-walks-out-after-tony-abbotts-goebbels-comment/6332910

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