外相、海外援助予算額維持を要求

財相、財務省職員の切詰め策称賛

 3月23日、オーストラリアン紙が、「今年も海外援助予算カットか」と報道した。ABCラジオに出演したジュリー・ビショップ外相がそのことを尋ねられ、「寝耳に水。そんな話はまったく聞いていない。議会でジョー・ホッキー財相に質問する」と語った。ビショップ外相は保守連合閣僚の中でももっとも成績の良い大臣の評価があるが、トニー・アボット連邦首相のピータ・クレドリン主任補佐官と衝突し、気候変動問題会議ではアンドリュー・ロブ貿易相が監視役として付けられるなどの過去がある。

 ABC放送〔電子版)が伝えた。

 同日の下院では議員が次々と立ち、先日死去したマルコム・フレーザー元連邦首相への追悼演説を行ったが、ホッキー財相は、「フレーザー氏は偉大な歳出審議委員会創設者」と発言、与党議員席から笑いとひそひそ会話が聞こえる中、「わが同僚議員にとって残念なことに委員会は耐えてきた」と続けると、クリストファー・パイン教育相や平議員からも笑い声が噴き出たが、ビショップ外相は頭を振り、手で顔を覆ったと伝えられている。

 GNPに対する海外援助予算の比率は労働党政権で高くなり、保守連合政権で下がる傾向があるが、国連での各国の目標率として0.7%が掲げられ、オーストラリアでは与野党が0.5%を公約しているが、前労働党政権での0.34%をピークにアボット政権でばっさりと削られ、現在は0.22%と最低水準になっている。イギリスは議会で0.7%を決議したばかり。海外ではアラブ首長国連邦が1.25%、スエーデンが1.02%、ルクセンブルクが1%などで、オーストラリアはOECD28か国中13位から19位に転落している。

 結局、マシアス・コーマン予算相が、「海外援助額は無事」と確約したが、野党労働党のタニア・プリバセク影の外相は、「またもやビショップ氏が予算問題で協議に加えられず、無視された」と語った。

 歳出審議委員会はアボット首相が委員長を務め、ホッキー財相、ウォレン・トラス国民党党首、スコット・モリソン社会事業相、コーマン予算相、ジョッシュ・フライデンバーグ副財相で構成されている。
■ソース
Julie Bishop rolls eyes at Joe Hockey’s praise for budget razor gang during Malcolm Fraser tribute

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