CSIROにもリストラで気候変動ばっさり

今後2年で300のポジションが変更に

 オーストラリアで様々な研究開発を手がけ、特許も持っている連邦科学産業研究機構(CSIRO)にもリストラが迫ってきており、今後2年間で300人のポジションを変更し、配置転換で乗り切る計画や、大洋大気土地水理部がばっさりカットされる見通しが明らかにされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 CISIROでは、可能な限り、研究者はデータ科学など拡大する部門で再雇用することを図るが、リストラの過程で退職募集が出る可能性も大きい。ABCは、CSIROのラリー・マーシャルCEOが職員に送った電子メールを閲覧しており、「新しい運営方針に添ったチーム配置を検討しているが、その過程でポジションがなくなることもやむを得ない。しかし、このチーム配置転換で全体として人員整理がないようにしたい。作業の終わる2年後には職員数に変化がないようにしたいが、この2年間の移行期に年間175人の職員減があることも予想される」と述べている。

 クリストファー・パイン科学担当大臣のスポークスマンは、「これはCSIROの業務上の決定であり、その戦略計画に沿った使命達成のためには組織を再編成しなければならないとCSIRO運営者が述べている」との声明を出したが、2014年に連邦政府がCSIROの予算を1億1,000万ドル以上も切り詰めており、全国的な抗議の声が挙がった。CSIRO職員組合では、過去2年間ですでに1,400人がCSIROから解雇されたとしている。

 しかし、2015年には新しく首相に就任したマルコム・タンブル氏が9,000万ドルの追加予算を出している。また、12月にタンブル首相が「National Innovation and Science Agenda」を発表しており、CSIROの研究者もかなり楽観的な気分になっていた。また、当時、パイン大臣も、「CSIROのような機関は世界でも最高の水準だ」と語っている。

 新しくCSIROのカットがあると知ったアダム・バント緑の党連邦議員は、「タンブル首相は科学革新を掲げたが、CSIROカットが実施されるのなら、とんだ食わせものだ。パリでは研究と革新が地球温暖化対処のカギだと演説したが、国内では彼の自由党政権がCSIROの予算をカットし、何百人もの科学者を失職させようとしている」と語った。
■ソース
Climate science on chopping block as CSIRO braces for shake-up

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