QLDでジカ・ウイルス感染者2人確認

エル・サルバドルとサモアからの帰国者

 1947年にアフリカで初めて発見されたフラビ・ウイルスのジカ・ウイルスは、南米、熱帯島嶼にも広がり、現在では地球を一周して熱帯地域で感染例がある。これまでのところジカ熱による死者は出ていないが、妊婦が感染すると胎児に小頭症が現れる可能性がいわれており、ネッタイシマカの他、男性精液を通じても感染する可能性があるとされている。2016年オリンピックの開かれるブラジルでも感染例があり、そこから世界中に広まる危険がいわれている。ワクチン、治療薬はまだない。

 オーストラリアでもQLD州でエル・サルバドル帰りの女性、サモア帰りの女児がジカ・ウイルス感染と診断された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 女性は20代で、1月に南米のエル・サルバドルからゴールド・コーストの自宅に戻ってから発病し、検査の結果、ジカ熱陽性と判定され、病院で治療を受け、現在は自宅で快復しつつある。また、サモア帰りの女児は2月5日に入院し、6日に陽性の判定が返ってきた。保健局が女児の家族と連絡を取っているが、他の家族に症状は出ていない。また、「患者はいずれもQLD社会に危険をおよぼすことはない」と発表されている。

 ブラジルではジカ・ウイルスによる奇形児が4,000人を超えるとされており、WHOでは、このウイルスが世界の熱帯地域30か国を超える国に広がっていると判断している。また、QLD州保健局では、「過去2年間にジカ熱患者は10人にのぼっている。保健省がジカ・ウイルス感染を監視しており、大流行があれば直ちに対処できる体制を整えているが、その危険はほとんどないと発表している。

 QLD州政府医務官、ドクター・ジャネット・ヤングは、海外ではウイルスが広がっているが、国内の危険はほとんどない。また、まだ国内感染の例はないとして、妊娠女性はジカ熱蔓延地域への旅行を見合わせるよう呼びかけている。また、QLD州政府はタウンズビルの新検査センターなど臨床検査ラボの能力拡大に40万ドルの予算を計上している。
■ソース
Zika virus: Queensland woman, child confirmed as contracting illness

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る