ABCと大学、市民でギネス記録更新の試み

オーストラリア国内各地で一斉に天体観測

 一国内で何人が同時に天体を観測するかというギネス記録で、2015年にオーストラリア国立大学(ANU)が主催して国内37箇所で7,960人が参加し、記録を樹立している。2018年5月23日にはABC放送とANU、それに国内各地のアマチュア天文家らが各所に集まり、記録更新を試みている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この記録更新の条件は、同日午後8時40分より10分間継続し、望遠鏡または双眼鏡で夜空を見上げることとなっている。この日のために200を超える団体がすでに登録しており、アマチュア天文家が超新星を発見したことが報道されている。また、星雲の写真を発表しているアマチュア天文家もいる。

 始まってわずかの間に何千人というアマチュア天文家が100万を超える新データを送り、NSW州タムワース西方のクーナバラブランにあるサイディング・スプリング天文台のスカイマッパー望遠鏡が撮影した18,000件の画像の分類を支援した。

 記録挑戦に先立つ観測で参加者の4人が地球から11億光年の距離にある銀河系から発せられる光を発見した。23日未明にはサイディング・スプリングのアングロ・オーストラリアン天文台が観測スケジュールを変更して報告された銀河系に望遠鏡を向け、その光がIa型超新星から発せられたものであることを確認している。

 この発見は、ギネス記録挑戦の一環として行われた「超新星発見」プロジェクトで、ABCTVのライブ・プレゼンターを務めるブライアン・コックス氏は、「11億光年の彼方というのはまったくその通りなのであって、その恒星は11億年前に爆発して超新星になっており、その頃、地球の陸上には生き物はいなかった。その超新星の光は人類が進化し始めた頃には地球に近づいており、人類が天文観測を始めた頃にはすぐそこまで来ていた。もし、その爆発が1週間遅れていれば、人類がその超新星の光を目撃することはなかったかも知れない」と語っている。

 宇宙の年齢は約140億年、宇宙全体には2兆億個の銀河系があり、1個の銀河系の恒星の数は平均1000億個とされている。
■ソース
Stargazing Live: ABC audience helps discover new supernova

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