2015年3月 ニュース/QLD


州首相に就任する労働党のアナスタシア・バラスクザック党首

労働党、少数政権樹立へ

与党歴史的大敗、キャンベル州首相も落選

1月31日に投票が行われたQLD州議会選挙の開票結果が2月13日、全議席で確定した。大胆な財政再建策に対する有権者の強い不満を背景に、与党自由国民党は大幅に議席を減らして野党に転落。キャンベル・ニューマン州首相も自身の選挙区で落選した。一方、追い風を受けた野党労働党は僅差で過半数の勢力を確保した。アナスタシア・バラスクザック党首が州首相に就任し、少数政権を発足させる。

州議会(1院制)の定数は89(過半数45)。QLD州選挙管理委員会によると、自由国民党は改選前から31議席を減らして42議席と過半数を割り込んだ。労働党は35議席増やして44議席を獲得し、無所属議員1人の協力を得て僅差ながら過半数を制した。「カッターのオーストラリアン党」(KAP)は1議席減の2議席だった。

公共放送ABC電子版によると、前回選挙と比較してどれだけ得票率が増減したかを示す「スウィング」は、自由国民党がマイナス8.3%、労働党がプラス10.8%と与党に強い逆風が吹いた。

2012年の前回選挙では、11年の洪水対応で支持を集めた元ブリスベン市長のニューマン氏が自由国民党を率いて労働党から政権を奪った。しかし、ニューマン氏は州職員の大量解雇など大胆な財政再建策を進めたことが労組を中心に強い反発を受け、1期3年の短命政権に終わった。

11月のVIC州選挙、今回のQLD州選挙と保守政権が豪州では異例の1期目で敗退するケースが相次いでいる。各州の事情だけではなく、トニー・アボット連邦首相の人気低迷が州の保守政権の足を引っ張っているとの見方もある。当面は3月28日のNSW州選挙の行方が注目される。

 

破産候補めぐる司法判断に焦点

与野党の勢力が拮抗した場合、選挙結果が確定するまで時間がかかるのはオーストラリアでは珍しいことではない。投票用紙の全候補者に優先順位を付けて得票を振り分ける複雑な選挙制度(優先順位付連記投票制)を採用しているためだ。死票をできるだけ減らせる利点があるが、接戦選挙区では当選者が確定するまで膨大な開票作業が必要になる。

ただ、今回の選挙結果には依然、不確定な要素が残る。ブリスベンのファーニー・グローブ選挙区に立候補した「パーマー・ユナイテッド党」(PUP)の候補が、規定で立候補資格がない「債務を返済していない破産者」だったことが選挙後に発覚したのだ。同選挙区では労働党候補が僅差で自由国民党候補に勝利したが、立候補資格のないPUP候補の得票がほかの候補に振り分けられたことから、同選挙区の投票結果自体が無効となる可能性が出てきた。

このため、QLD州選挙管理委員会は8日、同選挙区の選挙結果が有効かどうかを裁判所の判断に委ねると表明した。裁判所が無効と判断すれば、やり直し選挙となる可能性がある。ABCによると、規定上、再選挙の投票は最短で4月11日に実施される。

QLD州議会の議席数(カッコ内は改選前)
 自由国民党 42(73)
 労働党 44(9)
 カッターのオーストラリアン党 2 (3)
 無所属 1 (4)

出典:QLD州選挙管理委員会

仮に再選挙が行われ、自由国民党候補が勝利すれば、同党の議席は1議席増えて43議席となる。この場合、KAPの2議員が同党に協力すれば、過半数の45議席確保と政権奪回が視野に入ってくる。このため、新しい自由国民党党首に就いたローレンス・スプリングボーグ氏は12日、公務員の解雇停止、州営公社の民営化停止、バイオ燃料の普及促進などKAPの政策を受け入れる方針を示し、2議員に秋波を送った。KAPは現時点で、自由国民党、労働党のどちらを支持するか明確にしていない。


邦楽とオペラがコラボ、震災復興支援のイベント

東日本大震災の被災者の復興支援を目的に、日本の音楽とオペラを披露するチャリティー・コンサートが3月7日、ゴールドコースト(GC)のサマセット・カレッジにあるパフォーミング・アート・シアターで開催される。復興支援ソング「名も無い絆」や「さくらさくら」、「赤とんぼ」などの日本の歌と、イタリアやフランスのオペラの名曲など22曲の演奏を予定している。

■Japanese & Opera Charity Gala Concert 2015
日時:3月7日(土)6PM開場、6:30PM開演
会場:Performing Theatre at Somerset College(Somerset Dr., Mudgeeraba)
入場料:$20(フィンガーフード、1ドリンク付き)
チケット予約Web: www.somerset.qld.edu.au/events
問い合わせTel: 0410-330-772、Email: sra_emi@bigpond.net.au(吉田さん)


日本人標的に現金だまし取る
ブリスベン総領事館が注意呼びかけ

在ブリスベン日本国総領事館は2月9日、ブリスベンでアジア人の中年男がワーキング・ホリデーや学生の日本人から現金数千ドルをだまし取る詐欺被害が最近、数件発生しているとして注意を呼びかけている。被害が報告されているエリアは、市内中心部のクイーン・ストリート・モールとキング・ジョージ・スクエア付近。男は自称「マレーシア出身のオーストラリア人」で年齢は45〜50歳くらい。身長160〜165センチで頭髪はやや薄め。右手の力こぶに傷あとがあるほか、前歯の一部が黒いという。アジア人特有のなまりのある英語で次のような言葉で金をだまし取るという。

<男の代表的な文言>

「ホテル代の支払いが滞っており、今日精算しなければホテルを出されてしまうので助けてほしい」
「お金を貸してくれるはずだった友人と連絡がつかない。友達と連絡が取れ次第、確実に返すことができるのでお金を貸してほしい」
「現金を持ち合わせていなければ、銀行で引き出して貸してほしい」

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