検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

2022年にはオミクロン株感染者1日20万人にも

SHARE

「規制の復活なければ」とドハティ・モデリング

 従来の変種よりも感染力の強いコロナウイルス・オミクロン株が猛威をふるい始めているさなか、12月21日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、全国閣僚会議に提出されたドハティ・インスティチュートのモデリングで「医療崩壊が起きかねない」こと、また、コロナウイルスのブースター・ワクチンを前倒しに接種していくことを勧告している。

 このモデリングでは、「ブースター接種だけではオミクロンの広がりを防ぐほど迅速な予防はできない。軽度ないし中度の規制がなければ2022年1月末か2月初め頃には1日に20万人程度の新陽性者が出る」と予想されている。

 このモデリングには、ジョディー・マックバーノン、ジェームズ・マッコウ両教授らが参加しており、「感染者の爆発的な増加で入院者も1日に4,000人に膨れ上がることになる。そのため、病院の救急病棟はどこも能力を越え、病院のICUはどこも満員という状態になりかねず、また8,000人から1万人程度がICUに収容されることになる」と警告している。

 このモデリングでは、基礎的な公衆衛生安全措置のみを想定しており、それ以外の規制がないものと仮定している。また、オミクロン株が従来のデルタ株よりも感染力が強いものと仮定し、さらに感染した場合の症状もデルタ株と同様と仮定している。現実にはオミクロン株は感染力は強いが症状は比較的軽いとの報告が出ている。

 このモデリングでは、国民の60%から80%程度が2回目の接種から3か月後にブースターを受けたものと想定しており、厳しいロックダウンを敷いた場合、2022年1月末までにはアウトブレークも鎮静する。

 12月17日付で提出されたモデリングでは、時間の経過と共に増大するワクチン接種の効果を考えており、3月末までには最小限の公衆衛生安全対策の力を借りてコロナウイルスを抑制することはできるだろうとしている。

 このモデリング報告書は、12月22日に予定されている全国閣僚会議の前に連邦、州、準州の首相、主席大臣に配布された。
■ソース
Omicron cases could hit 200,000 a day next year without tougher restrictions, Doherty modelling warns

SHARE
社会 / 時事の最新記事
関連記事一覧
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]