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NSW州保健局、コロナウイルス隔離期間短縮

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感染・隔離で医療従事者人員不足深刻化

 12月27日付ABC放送(電子版)は、NSW州保健局が医療従事者の隔離期間を短縮したと伝えている。

 この措置は、感染力の強いオミクロン株が海外からの渡航者を通じてオーストラリア国内に入り込み、同州政府のコロナウイルス規制・ロックダウン緩和・解除直後から大パーティや満員のナイトクラブで一気に感染を広めたことに伴い、医療従事者が患者から感染したり、また、濃厚接触などで自己隔離を指示されるなどして深刻な人員不足が起きていることが背景にある。

 州保健局は、「医療業務に必須な前線医療従事者は、自分の家庭の一員がコロナウイルスに感染して濃厚接触者になった場合にこれまでの14日間の隔離期間を短縮し、7日間で職場復帰できるようになる」と発表している。

 これまで、医療機関などの現場での高リスクを避けるため、濃厚接触者は14日間の欠勤が義務になっていた。しかし、人員不足を解消するために保健局が規則を変更し、職場を離れて6日目にPCR検査で陰性判定を受けることや、毎日の迅速抗原検査など、「認定リスク評価プラン」に述べられた規定に従うことが求められている。

 友人や家族の環境でコロナウイルスに感染した可能性がある者は、検査で陰性判定を受けた後2日で職場復帰ができる。しかし、職場でウイルスにさらされた場合には、「職場リスク・アセスメント」で隔離・検査条件が定まる。

 現在、NSW州ではこのような理由で職場を離れている前線医療従事者が2,000人ほどにもなっている。

 州保健局のナイジェル・ライオンズ副局長は、「この規則変更は医療従事者と患者の安全を確保しつつ、医療機関の能力を万全に維持するために取られている。パンデミックのさなかにあっては医療従事者はもっとも重要な職務についており、州保健局の下で働く職員の安全はもっとも重大だ。州保健局の規則で、医療従事者はワクチン接種が義務づけられており、最近にはブースター接種を受けた者も増えている。また、感染防止手順の訓練も受けており、職場では個人防護具(PPE)を着用しており、迅速抗原検査も利用できる」と語っている。

 州保健局は、「この規則の変更で医療機関職員の多くが1週間で職場復帰するようになっている」と発表している。
■ソース
NSW Health changes COVID-19 isolation rules for healthcare workers in bid to address shortages

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