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オミクロン株感染急増で「用語定義変更」

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PCR検査の代用に迅速抗原検査拡大

 NSW州を筆頭に全国的にコロナウイルス感染、特にオミクロン株感染が急増しており、これまでに定められた措置では検査体制や医療体制が崩壊することが現実的になってきている。そのため、連邦、州の首相と2つの準州の主席大臣とで構成する全国閣僚会議で、「濃厚接触」の定義を変更し、検査を受ける人を減らすことが計画されている。また、28日には、「若年者は感染しても自宅で療養するように」との通達が出されていた。

 12月29日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 12月30日に予定されている全国閣僚会議では、現在のPCR重視の検査を変更し、現在、急速に普及してきている迅速抗原検査(RAT)に振り替えることも話し合われる。ただし、RATキットを購入する責任はこれまで通り州政府に負わされている。

 スコット・モリソン連邦首相は、オミクロン株が徐々にシェアを広げている状況に、「パンデミックに対する態度を変えていかなければならない。濃厚接触の定義を変更し、職員に休暇を取らせたり、隔離したりする手続きを変更するなど、現在、ギア・チェンジを余儀なくされている。状況に対応し、国内の州、準州が全体に統一した対応を取ることが必要だ」と語っている。

 モリソン連邦首相が緊急招集する緊急全国閣僚会議では、豪州国家保健保護委員会(AHPPC)の勧告に合わせ、「濃厚接触」の定義を、「陽性確定者の家庭接触のみ」に限定することと、検査体制の変更が話し合われる予定になっている。

 12月29日には全国で18,171人がコロナウイルス感染と判定されており、この数にはWA州、NTは含まれていない。また、1314人がコロナウイルス感染症で入院しており、うち126人がICUに収容され、55人が酸素吸入装置を着けている。
■ソース
‘Gear change’: Close contact definition changes and more rapid antigen tests amid Omicron surge

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