豪東部州首相が議会で発言 ニューズ電子版報道

オーストラリアに住む私たちの生活は、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が短期間で終わるかどうかにかかっていると言っても過言ではない。石油製品が不足した場合、自分の車にガソリンが給油できなくなるばかりか、スーパーに商品を運ぶトラックの軽油も不足し、食料や生活必需品の供給にも影響が出る可能性がある。パニックに陥らず、冷静に連邦政府・州政府の対応を見守る必要がある。
米海軍研究所(USNI)によると、佐世保基地所属の米強襲揚陸艦「トリポリ」は米国時間23日の時点で、沖縄基地所属の海兵隊員2,000人以上を乗せ、インド洋の英領ディエゴ・ガルシア島の海軍基地に入った。数日以内に中東沖の米空母「エイブラハム・リンカーン」と空母打撃群と合流し、ホルムズ海峡付近に向かうと見られている。状況次第でトリポリは、ペルシャ湾の奥に位置するイランの原油輸出拠点であるカーグ島などに対して、局地的な上陸作戦を行う可能性がある。
オーストラリアのメディア大手ニューズ・コーポレーション(電子版)によると、中東情勢の緊迫化を受け、オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州のクリス・ミンズ州首相は24日、ガソリンなど燃料の配給制や自宅勤務などの需要管理策を全国レベルで議論すべきだとの考えを示した。
これによると、ミンズ州首相は州議会で、連邦政府や他州と協議を進めていることを明らかにした上で「エネルギー需要を管理する措置が必要になった場合、配給制や在宅勤務、あるいは市場に導入できる他のプログラムや対策が考えられる」と指摘した。
また、州首相は「需要管理策を導入する際には、何が起こりうるかについて明確なシグナルを国民に出す必要がある」と述べ、各州政府が個別に対応するのではなく、連邦政府の主導で全国的な対策を進めるべきだとの考えを強調した。
州首相は燃料の需要管理策について「COVID(コロナ)スタイル」と表現した。コロナ禍の非常時に匹敵する強力な行動制限も念頭にありそうだ。
オーストラリアは2020年以降のコロナ感染拡大の局面で、連邦政府と各州政府が共同歩調を取り、国防軍と各州警察を総動員して重い罰則付きのロックダウン(都市封鎖)を行った経緯がある。
◼️ソース
USNI News Fleet and Marine Tracker: March 23, 2026(U.S. Naval Institute)
NSW Premier calls for ‘Covid-style’ protocols as fuel crisis explodes(news.com.au)