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インフレは峠を越したのか否か? 10月の豪CPI上昇率、6.9%に鈍化

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建設費やガソリン代が上昇、食品や旅費は下落

オーストラリアの消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率(出典:Australian Bureau of Statistics)

 オーストラリア統計局(ABS)が30日に発表した物価統計によると、10月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比6.9%となり、前月の7.3%を0.4ポイント下回った。依然として高い水準だが、ほぼ右肩上がりで加速してきたインフレがピークアウトしたのかどうかが注目される。

 品目別では、人材や資材の不足が深刻化している建設費(前年同月比20.4%)、政府の補助金が9月29日に打ち切られた自動車燃料費(11.8%)、果物・野菜(9.4%)などの物価上昇が目立った。

 ただし、果物・野菜の上昇率は9月の17.4%から大きく鈍化。食品・飲料(アルコールを除く)は全体で8.9%と前月の9.6%から減速した。

 一方、旅行・宿泊費は3.7%と9月の12.6%から大幅にスローダウンした。学校の休暇期間が終了したことから航空料金が低下し、欧州や米国への海外旅行需要も縮小した。

 中央銀行の豪準備銀(RBA)は、インフレは年末までに8%でピークアウトすると予想していた。歴史的な高水準が続くインフレを抑え込むため、RBAは12月6日に開く今年最後の月例理事会で政策金利を8会合連続で引き上げる見通しだ。現時点の市場予測によると、政策金利は11月に続いて0.25ポイント引き上げられ、3.10%となる公算が高いと見られる。

■ソース
The monthly CPI indicator rose 6.9 per cent in the 12 months to October 2022, Australian Bureau of Statistics

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