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オーストラリアのインフレは峠を超えたの? 1月CPI上昇率は前年同月比7.4%

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12月の8.4%から減速 市場予想も下回る

2019年以降のオーストラリアの月次CPI上昇率の推移(出店:オーストラリア統計局)

 オーストラリア統計局(ABS)が1日発表した月次の物価統計によると、1月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比7.4%と22年12月の8.4%から1ポイント減速した。市場予想の8.1%も0.7ポイント下回った。

 ABSは22年9月以降、これまでの四半期毎のCPI統計とは別に、月次のデータを公表している。7.4%は遡ることができる19年以降では12月に続く2番目に高い数字となった。

 約30年ぶりの激しい物価上昇が続いていることに変わりはないが、中央銀行の豪準備銀(RBA)の予測通りインフレが12月末にピークを打ったのかどうか。RBAの今後の利上げ幅とタイミングに大きな影響を与えるだけに、動向が注目される。

 品目別の前年同月比上昇率は、「リクリエーション・文化」(10.2%)、「住居費」(自宅用新築物件購入費と家賃=9.8%)、「食品・非アルコール飲料」(8.2%)が高かったが、いずれも前月から鈍化した。

 利上げによる住宅市況の冷え込みを背景に、自宅用新築物件購入費の上昇率は22年7月の21.7%をピークに減速しており、1月は14.7%だった。一方、22年1月に0.3%だった家賃の上昇率は4.8%(前月4.1%)まで加速した。

 価格変動の激しい商品(青果と自動車燃料)を除くCPI上昇率は7.2%だった。

■ソース
Monthly Consumer Price Index Indicator(Australian Bureau of Statistics)

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