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関係悪化も中国は依然としてオーストラリア最大の貿易相手国 資源高で日本など他国との取引急増

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2022年の貿易・サービス収支

 オーストラリアと中国の外交関係が冷え込んでいるものの、オーストラリアにとって中国は依然として最大の貿易相手国となっている。一方、資源高を背景に日本や韓国など他国との貿易が大幅に増えている。

 オーストラリア統計局(ABS)がこのほど発表した統計によると、2022年暦年(1月〜12月)の貿易(モノ)とサービスの国際収支(輸出額と輸入額の差)は1,557億3,000万豪ドル(約15兆1,700億円)の黒字となった。黒字幅は21年の42億5,300万豪ドルから大幅に拡大した。

 このうち貿易・サービスの輸出額は6,689億4,000万豪ドルと、前の年と比べて29%増えた。ABSは「コモデティー(資源・エネルギーなどの商品)価格が高水準を維持したことが輸出の伸びをけん引した」と指摘した。オーストラリアの主力輸出商品である鉄鉱石や石炭、天然ガスなどの価格は、足元では落ち着いてきているものの、22年にはロシアによるウクライナ侵攻や世界的なインフレで大幅に上昇していた。

 一方、22年の貿易・サービスの輸入額は5,132億1,000万豪ドルと前年比で33%伸びた。コロナ禍後の経済再開とインフレを背景に、モノ、サービスともに輸入が拡大した。

 国・地域別で貿易・サービスの輸出額が最も多かったのは中国で、前年比2%減の1,847億2,100万豪ドルだった。2位は日本(84%増の1,197億3,300万豪ドル)、3位は韓国(42%増の538億7,500万豪ドル)、4位はインド(42%増の348億4,700万豪ドル)、5位は米国(28%増の306億9,000万豪ドル)となった。これらの上位5カ国でオーストラリアの総輸出額の63%を占めている。

 輸入額が一番多かったのも中国で、前年比22%増の1,142億4,400万豪ドルだった。2位は米国(29%増の566億6,200万豪ドル)、3位はシンガポール(65%増の288億9,100万豪ドル)、4位は韓国(111%増の279億2,000万豪ドル)、5位は日本(131%増の274億3,100万豪ドル)となった。5カ国でオーストラリアの総輸入額の50%を占めている。

■ソース
International Trade: Supplementary Information, Calendar Year(Australian Bureau of Statistics)





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