州首相自らの規則違反に非難集中
グラディス・ベレジクリアン州首相は、コロナウイルス検査を受けた後、陰性結果が出るまで自己隔離する規則を自ら破っていたことが明らかになり、州首相が規則を破ったことで非難が集中している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ベレジクリアン州首相は、先週に自分の事務室で検査を受けており、その後、自己隔離していなかったことがメディアで報道されたため、釈明を余儀なくされている。
報道によると、ベレジクリアン州首相は、「なぜか声が枯れたため、質問されるだろうと考え、コロナウイルス検査を受けた」と語っているが、検査後に義務づけられている自己隔離を怠っており、11月17日に議会での仕事中に自由党議員にコロナウイルス検査結果待ちだと話していたことがオーストラリアン紙に報道された。
労働党のライアン・パーク影の保健相は、「州首相は自分の事務室でどうやって自己隔離できたのか理由を聞かせてもらいたい」と語っている。
州首相報道官は、「州首相はどの段階でもコロナウイルス症状を出したことがなく、そのため、もともと検査を受ける必要もない状態だった。しかし、州首相は声が枯れ始めていたことから、万が一の用心として検査を受けただけ」と語っている。
報道官は、「州首相の多忙な役割を考慮し、検査は同日午後遅くに州首相事務室で行った。2時間ほどで陰性という結果が出た」と発表している。
11月17日は、コロナウイルスのために160億ドルという膨大な財政赤字のさなかの前代未聞の予算案発表だった。
■ソース
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