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早期利下げはないのか!? オーストラリア労働市場まだ「タイト」 失業率前月と同じ4.2%

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就業者数4万7,500人増

オーストラリアの失業率の推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリア統計局(ABS)が19日発表した雇用統計によると、8月の失業率(季節調整済み)は4.2%と前月と変わらなかった。就業者数が4万7,500人増えた一方、失業者数は1万500人減少した。

 失業率は2023年6月(3.5%)の底からじわじわと上昇しきており、4月以降は5カ月連続で、4%台で推移している。ただ、総人口に占める就業者数の割合は0.1ポイント上昇して64.3%となり、史上最高を記録した23年11月の64.4%に迫る高い水準。労働市場はやや緩んできてはいるものの、依然としてタイト(需要に対して供給が少ない)な状態が続いている。

 ABS雇用統計部門のトップを務めるケイト・ラム氏は声明で「総人口に占める就業者の割合や労働参加率は高く、依然として大勢の人たちが労働市場に参加し、仕事を見つけている。雇用主は空いている職を埋めたいため、求人件数は通常より多い」と指摘した。

 景気を反映する労働市場の動向は、中央銀行が金利を決めるバロメーターになる。豪準備銀は来週23〜24日に会合を開くが、今回の雇用統計で労働市場の好調さが確認されたことから、「短期的には利下げが遠のいた可能性がある」(ロイター通信)との見方が出ている。

 一方、世界の主な中央銀行は金融緩和に傾斜している。米連邦準備理事会(FRB)は18日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常(0.25ポイント)の倍の幅となる0.5ポイントの利下げを決めた。

■ソース

Labour Force, Australia(ABS)





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