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豪州初の海上風力発電事業にゴーサイン

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VIC州ギプスランドやNSW州ハンター・バレーなど6カ所で

Photo: Nicholas Doherty on Unsplash

 連邦政府はこのほど、豪州で初となる海上風力発電事業を国内6カ所で承認したと発表した。ビクトリア(VIC)州ギプスランドを皮切りに、VIC州ポートランド、ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州のハンター・バレーとイラワラ、タスマニア州北部、西オーストラリア州バンバリーで、開発プロジェクトを認可する。公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 承認された6カ所では今後60日間、開発計画に対する地域住民の意見募集が行われる。ギプスランド選出の連邦議員である国民党のダレン・チェスター氏は「大規模な再生可能エネルギー事業と全国送電網をつなぐ送電線は私有地を通る。この問題は、細心の注意を払い、高い透明性を確保する必要がある」と語った。

 海上風力発電の推進は、VIC州ラトローブ・バレーの石炭火力発電所の閉鎖を始めとする化石燃料由来のエネルギーの縮小や雇用の喪失を補う狙いがある。クリス・ボウエン連邦エネルギー相は「私たちは世界でも指折りの風力資源を有している」と述べ、遅れていた海上風力発電で世界に追い付くべく開発を加速させる考えを示した。

 6カ所のうち最初に開発が行われるVIC州南部バス海峡の海上水力発電事業の1つであるオランダ資本の「スター・オブ・ザ・サウス」は、同州の電力需要の20%をまかなうことができるという。同プロジェクトは、海岸から最短で7キロ離れた海上に最大200基の風力タービンを設置する。2025年に建設を始め、28年の発電開始を目指す。

■ソース
Federal government declares Australia’s first six offshore wind energy zones(ABC News)

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