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ガソリン代、25セント値上がりへ 9月末から

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半年間の燃料税減税が期限切れ

Photo: Dawn Macdonald on Unsplash

 オーストラリアで販売されているガソリンと軽油の価格が、9月末から1リットル当たり約25豪セント上昇する。インフレ対策の燃料税減税の期限が切れるためだ。ガソリン代の値上がりは、家計の負担を増やし、消費を冷え込ませかねない。

 オーストラリア連邦政府は今年3月、エネルギー価格高騰による国民生活への影響を抑えるため、燃料税減税策を導入。1リットル当たり44.2豪セントの燃料税を半分の22.1豪セントに引き下げた。13日付の公共放送ABC(電子版)によると、燃料税減税によって政府の税収は約30億豪ドル減少した。

 だが、減税は期間限定の措置。政府が延長しない限り、9月28日に期限が切れる。ガソリンと軽油の価格は29日以降、1リットル当たり25.3豪セント(物価指数の連動と財・サービス税=GST=を含む)上昇する見通しだという。

 コロナ禍からの経済再開や、主要産油国の減産、ロシアによるウクライナ侵攻などを背景に、エネルギー価格は世界的に高騰。オーストラリアのガソリン価格(5大都市の1週間移動平均)も今年3月に1リットル当たり2豪ドルの大台を超え、実質で14年ぶりの高値水準まで上昇した。

 3月の燃料税減税によって、一時的に1リットル1.6豪ドル付近まで下落したが、減税効果は長く持続せず、5月から6月にかけて再び2豪ドル台まで上昇していた。足元では、世界的な原油価格の下落を背景に1.7豪ドル近辺まで値を下げている。

■ソース
Fuel is set to jump 25 cents this month and the European energy crisis could push diesel prices even higher, economist says(ABC News)

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