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オーストラリア最大の企業が「賃金を低く支払っていた」 資源大手BHP、3万人に390億円弁済

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単純ミス!? 有給休暇を祝日から差し引く

BHPが操業している西オーストラリア州の鉄鉱石鉱山(Photo: BHP)

 売上高でオーストラリア最大の資源大手BHPは1日、従業員に賃金を低く支払っていたと発表した。現在と過去の従業員約3万人に最大2億8,000万米ドル(約390億円)を弁済するとしている。外部のコンサルティング会社の監査で明るみに出たため、連邦政府の「公正労働オンブズマン」に自己申告したという。

 発表によると、BHPはオーストラリア国内の一部の事業で、有給休暇を祝日から間違って差し引いていたケースがあった。このため、2010年からこれまでの13年間にわたり、約2万8,500人に不十分な賃金を支払っていた。

 また、初期の調査では、BHPが2023年5月に子会社化したオーストラリアの金属資源大手「オズミネラル」でも、休暇を差し引く同様の誤りがあったもようだ。

 加えて、西オーストラリア州ポート・ヘッドランドの従業員約400人についても、雇用契約上のミスによって追加の手当支払いが発生するという。

 同社は調査を継続しており、8月に発表する年次決算で最新の情報を提供するとしている。

 同社のオーストラリア事業の責任者を務めるジェラルディーン・スラッタリー氏は「ミスによって影響を受けたすべての従業員と元従業員に謝罪する」と述べ、正規の賃金との差額に利子を付けて可能な限り早く弁済すると表明した。

■ソース
Review of employee allowances and entitlements(BHP Media Centre)





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