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オーストラリアとドイツ、再エネ由来「水素ハブ」でコラボ クイーンズランド州タウンズビルに建設

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国内3,000トン、輸出15万トンの生産目指す

 オーストラリア連邦政府は30日、クイーンズランド州北東部の地方都市、タウンズビルに水素エネルギーの生産・輸出拠点(水素ハブ)を建設するプロジェクトに7,000万豪ドル(約68億円)を投資すると発表した。事業総額1億3,700万豪ドルのうち、残りはドイツ政府と民間企業が出資する。来年着工し、2026年の完成、27年の生産開始を目指す。

 100%再生可能エネルギーを利用し、使用時に温室効果ガスを排出しない「グリーン水素」を生産、海外に輸出する。稼働開始時には、年間800トンのグリーン水素を生産する。本格稼働時には、国内向けに3,000トン、輸出用に15万トン以上のフル生産を計画している。

 オーストラリア政府は、石炭や天然ガスといった化石燃料に換わり、水素エネルギーを有力な輸出商品とする将来構想を描いている。本格的な生産・輸出拠点として、タウンズビルを含む国内7カ所(現時点)に水素ハブを建設する計画。政府の水素ハブへの投資額は合計5億豪ドルに達する見通しだ。

 このうちタウンズビルの事業は、ドイツ政府との協働が最大の特徴だ。オーストラリア政府は声明で「ドイツが持つ水素技術の知見と、オーストラリアが目指すグリーン水素輸出大国としてのポテンシャルを結束させる」と強調した。

 また、アンソニー・アルバニージー首相は「タウンズビルの水素産業に投資することによって、オーストラリアの未来に投資する。クリーンエネルギーと脱炭素社会への世界的な移行は、クイーンズランド州北部の地域経済にとって莫大なチャンスとなる」と述べた。

■ソース

Renewable hydrogen hub for north Queensland(Prime Minister of Australia)





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