【日本の不動産】「首都圏激安戸建」の魅力

そこが知りたい!日本の不動産

第14回「首都圏激安戸建」の魅力

日本に数ある不動産の中で現在、海外投資家によく紹介されているのが「東京都内の区分マンション」です。

東京は世界中の誰もが知る大都会。オリンピック開催も間近に控え「分かりやすい」ですし、「ブランド価値がある」、「賃貸付けも安心感が高い」、「値上がりするイメージもある」ため、特に中華圏の投資家の間で人気があります。

中華圏投資家に日本物件を紹介する業者が東京都心部に極端に集中しているため、紹介物件は「都心五区」ばかり。特によくあるのが、以下のような物件です。

◆都心部(新宿、渋谷)の新築ワンルーム・マンション/売値2,500万円/月家賃9万円/表面利回り4~5%

◆ベイエリア(晴海、豊洲など)の新築タワー・マンション/売値6,000~10,000万円/月家賃20~30万円/表面利回り3~4%

◆都心近くの中古ワンルーム・マンション(築20年、リフォーム済み)/売値1,500万円/月家賃8万円/表面利回り6%

しかし日本在住の我々から見ると、こうした物件は収益性が低すぎてとても買う気になれません。東京を少し離れた千葉県や埼玉県では、都内のワンルーム・マンションよりはるかに安値で、ほぼ同額の家賃が入り大変利回りの高い「中古戸建」が多数存在するのを知っているからです。以下は、最近売買された首都圏の激安戸建の実例です。

◆千葉県柏市3DK戸建(築41年)/成約価格350万円/月家賃4.8万円/表面利回り16.45%

◆埼玉県春日部市3DK戸建(築36年)/成約価格330万円/月家賃3.5万円/表面利回り12.73%

◆千葉県一宮町4LDK戸建(築28年)/成約価格470万円/月家賃6.0万円/表面利回り15.32%

このように、都内で中古ワンルーム買うお金があれば、近県で戸建を3つも4つも買えてしまうくらいです。しかも、マンションと違って管理費修繕積立金が不要ですし、税金が安いのも魅力。土地が付いているため、最悪、住宅を取り壊して「宅地」として売ることが可能なのも利点ですね。

ただし築年数が古いので、雨漏りや水回りなどの修繕費がかかる可能性があることと、いったん退去したら、入居付けに時間がかかる面があるのはリスクです。しかし、地域の賃貸需要にマッチした物件を上手に見極め(例:商業施設や病院、学校に近い、敷地内駐車場があるなど)、良い管理会社を見つけられれば、リスクも少なくて済みます。こうした物件はこれから徐々にポピュラーになっていくでしょう。



鈴木学◎グローバルに展開する不動産投資家。日豪を中心に世界7カ国で不動産に投資。投資案件開拓やセミナー講演で毎月のように世界各国へ出張。2000~05年シドニーに在住。現在は豪州国藉の妻、2人の子どもと東京在住 
Web: asia-pacific.tv

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る