フォード社、記録的な1000万ドルの罰金命令

欠陥ギャボックスを「乗り方が悪いから」と門前払い

 オーストラリア国内でフォード社の車のギャボックスが故障したというクレームに対して同社がギャボックスの不良と認めず、「運転の仕方が原因」として、運転者の責任にしていたことで、「非良心的行為」として1000万ドルの罰金支払いを命じられた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 約10,500台のフォード車ギャボックスが不良品とみられており、フォード社の対応に不満を持った自動車所有者が、フォード社のフィエスタ、フォーカス、エコスポートなど「パワーシフト」トランスミッションを装備した車についてACCCに苦情を持ち込んだことから、2017年にACCCがフォード社を相手取って訴訟を起こしていた。

 問題のデュアルクラッチ・オートマチック・ギャボックスは、燃費を向上させ、スムーズなギャ・シフトが可能になるはずだったが、ドライバーは、車が異常に震動する、加速時にぎくしゃくする、突然パワーがなくなる、騒音がひどい、などの不調を訴えていた。

 ACCCのロッド・シムズ委員長は、「異常震動は車の部品に欠陥があることを示す症状だが、フォード社はユーザーに対して、ドライバーの運転スタイルが問題だと逆にドライバーに責任をかぶせていた。また、フォード社は、この不調の症状が起きたり起きなかったりすることを知りつつ、ギャボックスの修理をするためには所有者がディーラー立ち会いのもとにギャボックスの不調を証明しなければならないと所有者に要求していた」と述べている。

 さらに、「パワーシフト・トランスミッションを搭載した車は2011年から2016年までの間に75,000台販売されており、苦情は2015年暮れ頃から出始めていた。しかし、ほとんどの場合、フォード社は返金も交換も拒否した。また、所有者が、品質保証に基づき、返金または交換を受ける権利を持っているにもかかわらず、フォード社は、返金も交換もありえないと偽っていた。新車を買うことは経済的に大きな努力であるが、フォード社の非良心的な行為により、何千人もの消費者が心痛と不満を感じなければならなかった」と述べている。

 1000万ドルの罰金はオーストラリア国内の自動車企業としては過去最高額。また、不良品の自動車を買った人はその旨を登録し、保証を受けることができる。
■ソース
Ford slugged with record $10m fine for unconscionable conduct over faulty gearboxes

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