復占スーパーマーケット、生鮮食料品の値上げ必至

消費者も物価上昇を痛切に感じるチェックアウト

 オーストラリアにドイツ系スーパーマーケット・チェーンのALDIが進出して来て以来、復占スーパーマーケット企業のウールワースとコールズの値引き競争が続いていたが、このところの旱魃で青果の仕入れ価格が上昇し、双方とも生鮮食品の値引き競争を放棄することになった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 スイス系の投資銀行、UBSの報告書によると、生鮮食品価格押し上げの圧力は今後も続くと見られ、復占スーパーマーケット・チェーンの価格競争が弱まっている一方で、同業界のデフレも弱まる傾向を見せている。

 ウールワースで見ると、2018年第二四半期の価格低下は1.3%だったが、第三四半期の価格低下は0.6%に留まっている。それも2018年第一四半期には3%の価格低下率だった。

 一般に専門家は、生鮮食品価格上昇率は、旱魃時には平常の2倍にもなると推定しており、今回のスーパーマーケットの価格低下率が縮小しているのも価格競争が限界に来ていることを示していると分析している。ただし、牛乳やパンなどの基礎食料品の大幅な値上げはないものの、生産量の少ない生鮮食料品は今後割引率が下がることは必至。

 かつて、復占スーパーマーケット・チェーンは世界でも有数の営業収入の高さを誇っていたが、ALDIの参入で未曾有の値引き競争が始まった。専門家は、「値引きは消費者にもっと買えと迫っているのだが、永遠に続けることはできない。今は仕入れ価格が高まっており、将来的には価格上昇が始まるものと見られる」と語っている。
■ソース
Consumers will start to feel the squeeze at the grocery checkout: report

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