本木雅弘・西川美和、日本映画祭クロージングで登壇

日本映画祭シドニー会場で監督・主演俳優Q&Aセッション

11月17日からシドニーで開催されていた「第20回日本映画祭」が11月27日、最終日を迎えた。クロージング作品『永い言い訳』の上映に合わせて監督の西川美和さんと主演の本木雅弘さんが来豪し、イベント・シネマズ・ジョージ・ストリートでの登壇イベントに参加した。

1-2

Q&Aをセッションで質問に答える西川美和監督(左)と本木雅弘さん       多くのファンに囲まれ写真撮影に応じる2人

『永い言い訳』はバス事故で妻を失った対照的な2人の男性の人生に焦点を当て、遺された家族の心の軌跡を描く物語。作品上映後に開かれたQ&Aセッションでは、どのように作品を構想したかという質問に対し西川監督は「2011年の東日本大震災の際に、普通の日常がいかにあっけなく失われてしまうかを実感し、作品のアイデアを思いつきました。被害に遭った人も、中には喧嘩別れをしたり、信頼関係が失われたままだった人もいたのではと想像し、その人たちの抱えた見えない罪悪感はどこへ行ってしまうのだろうと考えました」と回答。また、「映画制作という仕事は、こうして多くの方に拍手で迎えられる日もありますが、机に向かってストーリーを作っている時はとても孤独で人間関係が希薄で、社会性の乏しい仕事。そういった側面を持つクリエイター独特の人として未成熟さを主人公を通して表現しました。それをさまざまな人生を送る観客の皆さんに観てもらうことで、初めて "映画”になっていくという実感をこの場で改めて感じています」と述べた。

3

イベント終了後にはサイン会も開かれた

 自分のふがいなさや悲しみを認められずに苦しむ人気作家の主人公・幸夫を演じた本木さんは、役作りについて「私自身も幸夫のように自意識が高く、俳優という華やかそうな仕事をしていても悩まされることが多いので、それをそのままスクリーンに焼きつけました。この映画を簡単に言うなら、人間が不完全であることを認め愛してあげる、そんな作品です」とコメント。

 Q&Aセッションの最後には撮影会が行われ多くのファンがステージ前に詰めかけた。更に会場出口では西川さんと本木さんによるサイン会に長蛇の列ができるなど、日本映画祭シドニー会場の最終日は盛況のうちに幕を閉じた。

 第20回日本映画祭はメルボルン会場では12月4日まで開催中。11月28日の『永い言い訳』上映後にも2人の登壇が予定されている。(文・写真=関和マリエ)

■日本映画祭Web: https://japanesefilmfestival.net

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る