オーストラリア・ハードボイルド小説の先駆者死去

クリフ・ハーディ・シリーズやフレッド・ホロウズ自伝

 オーストラリアのハードボイルド小説の先駆者、ピーター・コリス氏が就寝中に死去した。76歳。

 コリス氏は102冊の本を出しており、ハードボイルド小説や警察小説などの他、バウンティ号の叛乱の指導者でマン島出身の先祖を持つフレッチャー・クリスチャンや貧しい国の眼疾者の人工角膜移植を推進したフレッド・ホロウズ氏の自伝なども手がけた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 コリス氏は、学者、ジャーナリスト、The National Timesの文芸編集長などの肩書きも持ち、40年間にわたって作家生活を続けてきた。

 コリス氏のもっとも有名な作品としてはシドニーを舞台とする私立探偵、クリフ・ハーディのシリーズ、連邦治安機関員、レイ・クローリーのシリーズ、第一次世界大戦期から第二次世界大戦期のアメリカなどを舞台に無頼のオーストラリア人が巻き起こすコメディのリチャード・ブラウニング・シリーズなどがある。

 また、2000年には1型糖尿病との闘病生活を描いた自伝も出版している。コリス氏は最終的には糖尿病によって失明し、筆を絶っていた。

 コリス氏はVIC州西部ストールに生まれ、5歳でメルボルンに転居している。メルボルン、モナシュ大学で学んだが、1970年にはアメリカ旅行中にハードボイルド探偵小説を書くことを一念発起する。1976年頃にはシドニーでジャーナリズムで生活を立てながら小説家を目指している。

 2017年のABCの番組で、「視力は徐々に衰えてきていたが最近突然悪くなり、著作が難しくなり、ストレスと苦痛が大きすぎる。今でも生活はできるが、書いたり読んだりは難しすぎる」と語った。

 作家の妻、ジーン・ベドフォード、娘のソフィア・ゴラン、ミリアム・コリス、ルース・コリス、孫も7人いる。
■ソース
Peter Corris, author of Cliff Hardy crime novels, dies aged 76

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