有名俳優、名誉毀損訴訟前に部分的勝利

タブロイド新聞の防御の陳述の一部削除認められる

 世界的に有名なオーストラリアの映画・舞台俳優、ジェフリー・ラッシュ氏に対してセクシャル・ハラスメントなどの訴えが出されているが、それに関わるタブロイド新聞の報道に対して、ラッシュ氏側から名誉毀損の民事訴訟が出されている。この民事訴訟の裁判そのものはまだ始まっていないが、原告側の弁護士が、被告の防御の陳述の一部の削除を要求し、裁判所はこれを認めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この訴訟の被告はデーリー・テレグラフ紙所有者ネーションワイド・ニューズPty Ltdで、同紙は、2015年のシドニー・シアター・カンパニー(STC)公演の際にラッシュ氏が不適切な行為を行ったと主張する記事を掲載した。

 記事は2017年末近くに掲載され、間もなくして、ラッシュ氏は、その記事が同氏の名誉を毀損したとする民事訴訟を起こした。

 訴訟に先立ち、原告弁護団はデーリー・テレグラフ紙の防御陳述書の2箇所について異議を唱え、裁判所にその部分の削除を求めた。被告側の防御は、「記事内容はほとんど事実であり、状況に照らして、記事の出版は妥当だった」というものだが、シドニー連邦裁のマイケル・ウィグニー判事は、「記事の内容は事実と言うには、あまりにも具体性正確性を欠いており、あいまいで不正確だ。原告が女優の身体に触れたと書いているが、この記事でラッシュ氏の身体のどの部分が女優に触れたのか、また女優の身体のどの部分が触れられたのかが具体的に書かれていない」と判断理由を述べている。

 また、デーリー・テレグラフ紙が、STCを証人喚問することを要求しているのに対しても、「被告側は、何か補強証拠を得られないかという望みを託して、STCの喚問を要求しているが、それは一般にfishing expeditionと呼ばれるもので、当法廷の権限を利用してあてのない情報を探すことは認められない」と拒否した。

 ウィグニー判事の判断が出た後、原告弁護団は、一日も早く裁判を開始し、ラッシュ氏の潔白が明らかになるよう求めると発表した。

 デーリー・テレグラフ紙側がこの判断に対して控訴するかどうかはまだ明らかになっていない。
■ソース
Geoffrey Rush has court win against Sydney’s Daily Telegraph newspaper

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