保守派ラジオ・パーソナリティに375万ドル賠償命令

QLD州の実業家がジョーンズを名誉毀損で告訴

 過去に何度も名誉毀損訴訟で敗訴している保守派ラジオ・パーソナリティのアラン・ジョーンズ氏が新しくQLD州の実業家一族から名誉毀損で訴えられ、弁護士も途中で防御をあきらめるという事態になって、賠償金375万ドルを原告に支払うよう命じられた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 トゥーンバ市在住のワグナー一族は、ジョーンズ氏と、氏が番組を持つAMラジオ放送局、2GB、4BCとを相手取り、2014年から2015年までの時期にジョーンズ氏が両放送局を通じてワグナー一族の名誉を毀損する発言を行ったとして、ブリスベンの州最高裁に訴えていた。

 7週間にわたるピーター・フラナガン判事単独の審理で、フラナガン判事は、2GBとジョーンズ氏は、27回にのぼる番組の中でワグナー一族に対する極端な名誉毀損の主張を行ったと判断した。

 番組の中でジョーンズ氏は、2011年のロッキヤー・バレーのグランサム洪水の原因はワグナー一族が経営する石切場の壁が崩壊したために起き、子供2人を含めた12人が亡くなったと主張した。また、ジョーンズ氏は、ワグナー一族の兄弟が違法にウェルキャンプ飛行場を建設し、オーキー空軍基地の空域を侵害したと主張した。

 その他にもジョーンズ氏はワグナー家の4人の兄弟を「腐敗実業家」と呼ぶなど、名誉毀損行為は執拗をきわめ、悪意に満ちていたとフラナガン判事は判断した。

 ジョーンズ氏とシドニーのAM放送局、2GBはワグナー一族に330万ドルの賠償金、またジョーンズ氏とブリスベンのAM放送局、4BCも一族に44万ドルの賠償を命じられた。

 ジャーナリストのニック・ケーター氏も名誉毀損の被告になっていたが、これはフラナガン判事が棄却した。

 253ページに及ぶ判決主文でフラナガン判事は、「ジョーンズ氏の動機はワグナー兄弟4人の評判を損なおうとする欲望であり、その悪意に満ちた言葉遣い、また、事実も虚偽も見分ける気持ちを失い、名誉毀損の非難を行った」としている。

 グランサム洪水で12人が死亡した事故で調査委員会が設立され、事故原因を調査した結果、石切り場を経営するワグナー家には何の責任もないと報告しており、2015年10月にはウォルター・ソフロノフ調査委員長が、「石切場経営者のワグナー家が洪水の原因とされて不公正な非難を浴びた」と発言している。
■ソース
Alan Jones defamed Wagner family in broadcasts over Grantham flood deaths

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