「やけ食いが国民肥満化の一因に」

心理学者の研究で対策を訴え

 ストレスや感情の落ち込みを紛らわすために手当たり次第に食べるいわゆるやけ食いがオーストラリア国民の肥満の一因になっているとの研究報告が出ている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 通常、肥満改善キャンペーンは、「食事を減らし、運動を増やす」というかけ声が中心になっており、知らない者はいないほどだが、それほど簡単なことならなぜ国民の肥満は大きくなっていくのかというところで、これまで肥満の精神衛生の面がおざなりにされてきたとしている。

 心理学者のドクター・アリ・デールは、「これまでのかけ声は単純論に過ぎる。私達と食べ物の関係はもっと複雑であり、単純化しすぎたかけ声は終わりにしたい。やけ食いの背後に脳科学があり、その関係を解きほぐすために心理学がある」と語っている。

 統計局(ABS)が実施した全国保健調査では、体重過剰または肥満に分類される国民の比率は63%に達しており、男性は71%、女性は53%がここに分類される。ドクター・デールは統計を引用し、大部分の肥満者は、ストレスや落ち込みが引き金になってやけ食いする人達だ。体重を気にしている女性の90%以上がやけ食いしており、男性も86%がやけ食いだ。精神衛生障害として診断されない場合でも、もし体重過剰なら特定のホルモンが分泌されているため、高脂肪高糖分の食べ物が欲しくなる結果だということはほぼ間違いない。世間は外見で判断するし、動きも鈍くなる。それが自信喪失につながり、そのためにさらにやけ食いの原因になるホルモンが分泌される。これは肥満の悪循環だ」と語っている。

 この研究は、ケンブリッジ・ウエイト・プランが実施したもので、オーストラリア栄養士協会(DAA)主催の健康体重週間に合わせて発表された。
■ソース
Emotional eating fuelling Australia’s obesity epidemic, psychologists say

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