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二酸化炭素垂れ流す新車は締め出します!

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「燃費基準法」、オーストラリア議会で成立

 自動車の温室効果ガス排出量を削減するため、より燃料消費の少ない車種の販売を促す「新車燃費基準法案」が16日、オーストラリア連邦上院で与党労働党や左派「グリーンズ」(緑の党)などの賛成多数で可決、成立した。同法の規制は2025年7月から実施する。

 与党は上院で過半数の議席を保持していないが、キャスティングボートを握るグリーンズが賛成に回ったため、与党案のまま成立した。法案の審議をめぐっては、与党がグリーンズに対し、別件の海底天然ガス開発を敏速化する原油資源利用税法の改正を破棄することと引き換えに、新車燃費スタンダード法案に賛成するよう提案。グリーンズがこれを受け入れた。

 同法の下では、新車の一定走行距離当たりの二酸化炭素(CO2)排出量の上限を段階的に引き上げる。また、排出総量が年間で上限を上回ったメーカーは、高いペナルティーの支払い、または排出権の「クレジット」を購入して帳尻を合わせることを義務付ける。

 気候変動対策を進める労働党政権の温室効果ガス削減策の一環。政府によると、新車のCO2排出量を30年までに乗用車で6割以上、小型商用車で約5割、それぞれ削減できると主張している。

 ただ、政府の原案は、オーストラリアの消費者に人気が高いピックアップ・トラック(豪英語で「ユート」と呼ばれる)などの大型車に厳しいとの批判を集め、「ユート税」と揶揄された。このため、政府は世論に譲歩して、ユートや一部のスポーツ多目的車(SUV)を優遇。当初案より規制を緩やかにした法案を議会に上程していた。

■ソース

Government strikes deal with Greens to pass emissions laws for new vehicles(ABC News)





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