キングスクロス地域は静かになったが

スター・カジノで暴力事件増加

 NSW州政府がキングスクロスなどシドニー市内外の特定区域を対象にアルコール提供店の門限を前倒しにした、いわゆる「ロックアウト法」施行以来、対象区域での暴力事件は大幅に減ったが、対象にならなかった区域、特にスター・カジノ周辺で暴力行為が増えていることが明らかになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2014年に、対象地区のアルコール提供店は午前1時30分に新しい客の入場を断り、午前3時を最終オーダーとするよう定めたロックアウト法を発表すると、一部反対派は、「同法は単に暴力問題をカジノやニュータウンなど対象外地域に移すだけ」と批判していた。

 犯罪統計局のドン・ウエザーバーン局長は、「同法施行以来22か月で、ピアモントのスター・カジノ周辺部での一般暴力事件は平均すると月に2件の割で増えている。これは大した増加率ではなく、キングスクロスなどで暴力事件が減っていることを考えるとはるかに小さい」としている。

 また、事件の49%はピアモント、それもスター・カジノ敷地内で起きており、ほとんどの場合、カジノの客が被害者になっている。また、暴力事件の約3分の1が、加害者がカジノから追い出される時かその後に起きている。従って、増加分はスター・カジノで起きている。また、同時期に、ニュータウンその他の地区では暴力事件増加は見られない。ウエザーバーン局長は、「理由は分からないが、スター・カジノだけが暴力事件増加地区だ。いくつか理由が考えられるが、ロックアウト法以前からトラブルの多い地区だった」と語っている。

 また、「ロックアウト法がいい政策かどうかは自分のいうことではない。暴力事件が減ったということでは成功といえるが、新聞の報道通りだとすると、法律のためにキングスクロスのビジネスが打撃を受けているというが、自分はどうこういう立場にない」と語っている。一方、NSW州政府のトロイ・グラント警察大臣は、ロックアウト法が適切だったと強調したが、法律の適用区域にスター・カジノも入れるべきだったという批判に対しては、「イアン・カリナン元高裁判事が判断をするだろう」と答えた。
■ソース
Increase in Sydney Star casino assaults since lockout laws, statistics reveal

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