バリ・ナインの死刑囚、恩赦請求却下

残る1人の死刑囚の恩赦請求未定

 2005年、インドネシアのバリで違法薬物を大量に体に巻き付けてオーストラリアに帰ろうとした9人グループは豪連邦警察(AFP)の通報で監視していたインドネシア警察に逮捕され、3人が死刑判決を受けた。そのうち1人は後に主犯ではなかったことから終身刑に減刑されている。また、ミュラン・スクマラン死刑囚が大統領恩赦を申請していたが、「違法薬物犯に厳罰」を公約していた大統領に却下された。

 1月8日、オーストラリア政府は、スクマラン死刑囚が死刑を逃れる手段は完全に尽きたと発表している。スクマランはアンドリュー・チャン、スコット・ラッシュとともに2006年に死刑判決を受けていた。皮肉なことに、AFPは、同じく死刑判決を受けていたスコット・ラッシュがバリ旅行前に示した行動に不審を抱いた父親がAFPに相談したことからドラッグ密輸の可能性を突き止め、インドネシア警察に通報していたもので、オーストラリアでは犯罪者を極刑のある国には引き渡さない慣行があるが、AFPがこの慣行に反する行為をしたことになる。

 トニー・アボット豪首相は、「死刑が実行されないことを願うだけ。豪人処刑は国内国外とも全て反対だ。我が国は他国の司法制度を尊重するが、オーストラリア人に対して極刑を判決する場合には外交ルートを通じて極刑回避を交渉する。しかし、我が国とインドネシアの国交問題を危うくするようなことはしない」と語っている。

 また、ジュリー・ビショップも現在交渉中で最終的に処刑が行われないよう努めていると発表されている。
■ソース
Tony Abbott confirms Bali Nine member Myuran Sukumaran has lost appeal against death penalty

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