反ワクチン団体が「ワクチンは強姦同様」

医師会、強姦被害者団体も非難

 予防接種していない子供の保護者にはファミリー・タックス・ベネフィットを給付しないという連邦政府の政策が発表された後、反ワクチン団体、全豪ワクチン懐疑派ネットワーク(AVN)のフェースブックに、男が女性の口を塞いでいる写真を載せ、「この男が医師で、注射器を挿入するなら問題にされない」というキャプションで予防接種を強姦並に扱った。この画像が問題になり、豪医師会(AMA)、NSW強姦クライシス・センター、与野党政治家から同団体に対する非難が殺到、同団体支持者でさえ、画像を「まったく常軌を逸している」と呆れている。

 4月23日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 トニーアボット保守連合政権の政策はこれまでNSW州などで強化されていた入学前の予防接種証明などからさらに踏み込んだもので、背景には児童に予防接種をさせない保護者が増えており、学校など病原体が伝染しやすい場所での集団免疫が維持できず、局地的に伝染病が多発し、体質や疾患のために予防接種できない児童が生命の危険にさらされる事態がある。保守連合政府はスコット・モリソン社会事業相が、「摂取免除に宗教上の理由も廃止する」ことを発表した。これは、反予防接種団体が偽装宗教団体入信を勧めていたということが背景にある。

 画像が掲載されたAVNのターシャ・デビッド会長は、「そのページを運営していないし、何が掲載されるかの決定権も持たない。強姦をワクチンと同等に扱う考えには反対だ。その画像は強姦被害者に不快感を与えるものだから削除すべきだ」と述べている。

 スーザン・リー保健相は、「このようなキャンペーンはむしろ子供を持つ親に反ワクチン迷信を振りまくグループの危険を知らせることになるだけだ。政府はワクチンの事実を知らせるキャンペーンを展開する計画だ」と語っている。また、AVN支持者には不快感を表明する者、AVNフェースブックを脱退する者、子供に予防接種しないつもりだったが、この画像を知って考え直すことにしたと語る親も現れている。
■ソース
Australian Vaccination Skeptics Network compares vaccines to rape in Facebook post

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