子どもに授乳する女性に苦情の客

喫茶店店主が「出て行ってくれ」
オーストラリア社会ではごく最近まで公衆の場で母親が子どもに授乳することはタブーとされていた。1990年代にもシドニーの劇場の待合室で授乳していた母親が退場を命じられた事件が起きている。しかし、フェミニズムの運動の前に保守的な社会にも変化の波が押し寄せ、電車や喫茶店でも母親が授乳する姿を見かけるようになってきている。ロックハンプトンの喫茶店で、「女性が赤ん坊に乳を含ませている」と苦情を言った中年男性客に、店主が、「いやなら出て行ってくれ」と言い、フェイスブックに出来事を書いたところ大反響があった。
ABC放送(電子版)が伝えた。
QLD州ロックハンプトンの「チーズ・アンド・ビスケット・カフェ」で、中年男性客が店主のジェシカ=アン・アレンさんに、「女性が子供に乳を含ませている」と苦情を訴えた。アレンさんは、客に、「女性が見えない席に移ってもらえないか」かけあったが、客はこれを断り、直接女性に、「胸を隠す」よう求めた。そこでアレンさんは女性客に謝罪し、苦情を訴えた男性客に店から出て行くよう求めた。
この出来事をフェイスブックに書いたアレンさんと夫のスティーブンさんはあまりの反響に、「子どもに授乳したために女性が店から出て行くよう言われたり、胸を隠すように要求されることが多いのには驚いた。女性にそういうことを求める行為は性差別禁止法違反なのだが。自分たちには子どもがいないからどんなにひどいことになっているか全然知らなかった」と語っている。
また、フェイスブックには、「私たちの店では母親が子どもに母乳を与えることを支持している。だから、店では大騒ぎしないようにお願いする」と書いた。また、QLD州労働党政権のシャノン・フェンティマン女性問題担当相は、「ほとんどの店は母親が授乳することを支持していると思う。いずれにせよ、アレンさんの態度は賞賛したい。母親が赤ん坊に授乳することほど自然なことはないではないか」と語っている。
インスタグラムやフェイスブックも最近まで女性が子どもに母乳を与える写真があれば削除したり、アカウントそのものを取り消していたが、最近になって規則を変えており、授乳中の画像も載せられるようになった。
■ソース
Breastfeeding in public should not be an issue – cafe owner

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る