豪人地雷処理専門家、イラクで即席爆弾処理中に死亡

クルド部隊がイスラム国から奪還した地域の安全化作業で

 5月18日付ABC放送(電子版)は、イラク北東部で仕掛けられた即席爆発装置を解体処理中のオーストラリア人専門家が装置の爆発で死亡したと伝えている。

 戦乱で置き去りにされた地雷などの爆発物から一般住民を守るため、世界各地で爆発物処理を行う国際的非政府団体「Swiss Foundation for Mine Action (FSD)」に所属するこの爆発物処理専門家は、バグダッドから200km北、クルド人戦闘部隊のペシュメルガがイスラム国(IS)から奪還したばかりのキルクークでISが退却時に仕掛けていった多数の即席爆発装置(IED)を処理する作業班を指揮していた。

 FSDは、「現地時間午前10時頃、30人ほどのイラク人地雷処理チームを指揮していたオーストラリア人がIEDの誤爆のため死亡した。爆発物は7kgあり、この規模の爆弾が近くで爆発した場合、生き延びるチャンスはほとんどない」と発表している。

 FSDは、男性の身元を明らかにしていないが、イラク当局と協力して遺体をオーストラリアに送還するよう手配していると発表、「FSDは、IS撤退後、真っ先に地域に入り、ISが残していった不発爆弾、地雷、IEDを発見・除去し、村民が安全に自宅に戻り、生活を始め、村を再生することができるようにしていた。亡くなったオーストラリア人は経験も豊かで非常に安全な作業を心得ていた。彼が亡くなったことは大変なショックだ」と述べている。亡くなったオーストラリア人は、世界的な爆発物処理専門家のゆるやかな仲間関係でもよく知られた人物で、ソーシャル・メディアでも友人や同僚からの哀悼の言葉が集まっている。

 FSDでは、「キルクークは、敗走するISが、戻ってくる村民を脅かすために地面にも建物にもあらゆるところにブービー・トラップを仕掛けており、非常に危険な状態だ。私達はそのことをよく承知している」と述べている。
■ソース
Australian demining expert killed while trying to defuse bomb in Iraq

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る