連邦政府運営の求人ウエブサイト使ってマネー・ロンダリング

海外の犯罪集団が求職者を釣って銀行口座を教えさせ

 国際的な犯罪集団が、オーストラリア連邦政府の運営する求人ウエブサイト「JobActive」サイトにニセの求人広告を出し、応募してきた求職者に銀行口座詳細を教えさせ、その口座を通して犯罪収益をきれいな金に交換するマネー・ロンダリングをしていることが伝えられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 JobActiveは連邦雇用省が運営する求職ポータルで、登録ユーザーは27万5,000人にのぼる。マネー・ロンダリング詐欺の被害者は、まず求人広告に応じると銀行口座詳細を訊かれ、そこに大金が振り込まれる。次にその金を指定された海外の人物に送金するよう依頼される。

 メルボルンのある女性の場合、ボーイング社に求職したつもりになった。仕事は自宅でできるということだったが、1か月経っても何の仕事も与えられなかった。ある日、『HR Manager』から、突然$15,000を口座に振り込んだとの電子メールを受け取った。さらに、自分たちは国防、軍事関係と仕事をしているから他言は無用と口止めされた。次に振り込まれた$15,000を引き出し、ウエスタン・ユニオンでポーランドの女性に送金するよう指示された。

 しかし、メルボルンの女性が金額の一部を電信で送金しようとしたところ銀行が彼女の口座を閉鎖し、銀行から、「何をしているかはっきりつかんでいる。振り込まれた金は盗まれた金だ」と知らせられた。その時点ですぐに地元警察署に訴えたが、Australian Cybercrime Online Reporting Network (ACORN)に通報するよう指示され、その女性は指示に従ってACORNに通報した。しかし、半年後も司法機関からは何の音沙汰もない。

 ディーキン大学のルイス・デ・コーカー法学教授は、「犯罪者でなくても、このような詐欺にひっかかってマネー・ロンダリングを手伝わされた人が処罰されることはありえる。本人は何の自覚がなくても、裁判で、『もっと早く警察に通報できたはずだ』と判断され、有罪判決を受ける可能性がある」と語っている。
■ソース
Criminals using fake job ads on Government website JobActive to dupe people into laundering money

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