「アボットが私に財相の職を持ちかけた」

モリソン、政変前の駆け引きを公表

 9月18日、スコット・モリソン社会福祉相がラジオに出演し、「マルコム・タンブル氏がアボット氏に挑戦して、自由党党首と連邦首相の座を奪った党員会議の同日の直前、ジョー・ホッキー財相の手腕のなさに危機感をいだいたトニー・アボット首相が私に財相と副党首にならないかと持ちかけてきた。アボット氏は、ホッキー財相をバスの車輪の下に投げ込む役目を私に持ちかけたのだが、わたしはその話を断った」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アボット前首相は、9月14日の政変劇の直前、ホッキー財相のために自分の地位が揺るぎ始めていることを感じ、首相としての自分の延命のためにホッキー氏を切り捨てることを決めたのだろうと観測されているが、時既に遅かった。ただし、モリソン大臣は党員会議ではアボット氏を支持した。

 モリソン大臣は、「党員会議の何時間か前になるまで、アボット氏は私にそんなことを提案したことはない。アボット氏はホッキー氏を支持していると言い続けてきたのになぜ党員会議の直前になって私にホッキー氏の後を襲うよう提案するわけが分からなかった。アボット氏に断りの返答をした後、ホッキー財相にも会い、断ったことを話した。アボット氏の心変わりの理由を国民にどう話すつもりなのか理解できなかった。党員会議の前の週にも私はアボット氏に十分警戒するよう注意した」と語っている。

 モリソン氏は9月20日頃に発表される予定の新組閣でもタンブル新首相から財相の席を与えられるだろうとみられている。

 このラジオ番組のホスト、レイ・ハドリー氏は保守的ラジオ・パーソナリティとして知られており、モリソン大臣に対して、「その話をそこにある聖書に誓えるか? 聖書に右手を置いて誓えるか?」と繰り返した。これに対して、モリソン氏は、「私は聖書を持っていないし、ここにも聖書などない。そもそも私が何を信仰しているかということとこの問題とどういう関係があるのか? 君は私の政策を裁くことはできるが、私の信仰を裁くことはできない。君の番組のために自分の信仰を使って芝居じみたことをするつもりはない。私は自分の信仰については他人から指示を受けたり、脅されるままになるつもりはない。君がそうしたいというのなら私達の関係はこれまで考えていたこととはまったく違っていたということだ」と語り、それに対してハドリー氏は、インタビューのマイクのスイッチを切ることでそれに答えた。
■ソース
Scott Morrison says Tony Abbott offered him treasury portfolio, deputy leader jobs on spill day

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