アボット、モリソン発言を真っ向から否定

ビショップ前議長、恨みでタンブル支持

 マルコム・タンブル氏が、トニー・アボット氏を首相の座から追い落とし、新首相になって1週間が経ったが、アボット氏の周辺からは「政界では誰も信じることができない」苛酷な現実が浮かび上がってきている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 トニー・アボット前首相は、かつて、「私はブロンウィン・ビショップとジョン・ハワードとの政治的ラブ・チャイルド」と語ったことがあるほど、ノースショアの超保守同士として、アボット氏とビショップ前議長は仲が良かった。しかし、ビショップ氏の公費による贅沢三昧が保守連合政権にとって重荷になり始めてビショップ氏は議長辞任を余儀なくされた。ビショップ氏は、自分が辞任に追い込まれたのはアボット氏の冷たい仕打ちとこれを恨み、先週初めのマルコム・タンブル氏による首相交代劇ではかつての仇敵タンブル氏に投票したことを告白している。

 一方、スコット・モリソン現財相は、レイ・ハドリーのラジオ番組で、「アボット氏には与党議員が首相交代を望んでいると忠告した。アボット氏は自分の首相の座を守るために私に財相を務めるよう誘ったが私はそれを断った。ジョー・ホッキー前財相には、彼を裏切って財相になるつもりはないと伝えた」と語ったが、9月22日には、朝のサーフィンを終えたアボット氏がデーリー・テレグラフ紙のインタビューに、「ラジオでのモリソン発言はまったくの嘘だ。彼は私にそんなことは一言もいわなかった」とラジオでのモリソン氏の発言を真っ向から否定した。モリソン氏は党議員会議でアボット支持の投票をしたが、他の議員にアボット支持を訴えることはしなかった。

 モリソン氏が忠告したのは9月18日のこととされているが、22日のアボット氏は、「モリソンは一言も警告しなかった。スコットがみんなに誤解を植え付けたのではないかと思う。私は政府を救うためにできる限りのことをした」と語っている。

 また、モリソン氏がタンブル新首相から財相の席を与えられたことも事前の取引はなかったとしている。

 ニューズポル世論調査によると、タンブル新首相就任後の調査で保守連合支持が51%、労働党支持が49%と、2014年4月以来初めて保守連合支持が労働党支持を上回った。
■ソース
Tony Abbott says Scott Morrison ‘badly misled’ public over spill that elevated Malcolm Turnbull to PM

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る