NSW州国内初の「高齢化」社会

人口で66歳以上が15歳未満上回る

 NSW州は、国内としては初めて66歳以上の人口が15歳未満の人口を超え、他州・準州をおいて、「高齢化」社会に突入した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 NSW州の計画環境省の分析で、人口で66歳以上が15歳未満を超えた地域は、中部海岸地域、北部海岸地域、イラワラ・ショールヘイブン地域、州南東部と南部高原地域となっている。

 また、人口の将来予想では、2021年までにシドニーを除くNSW州の全域で66歳以上が15歳未満を上回るようになる。

 同局は、「NSW州全域の人口動態はオーストラリアで未曾有の変容をとげることになる。1981年当時、NSW州内で15歳未満の子供の人口は130万人だったが、66歳以上は528,000人に過ぎなかった」と述べている。

 社会の高齢化と医療費の増大は州財政にのしかかることになり、2015年7月にはマイク・ベアードNSW州首相が、「2030年には医療予算が350億ドル不足することになると見積もられている。これをカバーするためには消費税を現行の10%から15%に引き上げるべきだ。もし、連邦、州、準州前政府が消費税収拡大に合意しなければ、NSW州は印紙税や給与税などからの税収を増やさざるを得ない」と警告している。

 2015年5月に発表された連邦の第4次世代間報告書は、2055年までに85歳以上の人口は総人口の5%弱、200万人近くに、また100歳を超える人口も約4万人に達すると予想している。NSW州では、2010年には67.2%だった総人口に対する労働年齢人口の比率が59.2%にまで下がると予想している。

 州計画省では、各官庁との連携で人口高齢化に合わせた社会づくりを計画しており、高齢者住宅や高齢者の利用できる緑化スペース向けの土地解放も含めた施策を考えている。
■ソース
Grey NSW: Where the over-65s outnumber the under-15s

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る