首相、実行者徹底調査を拒否

女性連邦職員写真漏洩事件

 2015年末近く、ジェームズ・ブリッグズ前都市計画相が外遊先の香港で公務終了後職員らと訪れたバーで女性連邦職員の首筋にキスしたとされ、女性連邦職員が後に苦情を訴えた。ブリッグズ議員は大臣職を辞任したが、苦情の前後に女性職員の写真を同僚議員に配布し、それがオーストラリアン紙に掲載された。ブリッグズ議員とほぼ同時にマル・ブラフ議員も大臣職を休職した。さらに、ピーター・ダットン移民相が、ブリッグズ事件を扱ったニューズ・リミテッド系女性ジャーナリストを名指して、「Fucking witch」と書いてブリッグズ議員に電子メールを送ったはずが、受け取ったのは当の女性ジャーナリストだった。ダットン議員が謝罪し、女性ジャーナリストはこれを受け入れたが、相次ぐ不祥事に対して、シャーマン・ストーン自由党連邦議員が、保守連合男性議員には未だに古くさい男尊女卑の価値観が残っていると同僚議員達を批判した。一方、野党労働党は、マルコム・タンブル連邦首相に対して、「写真漏洩事件の徹底解明を求める」旨の要求を出した。1月5日、タンブル首相は写真漏洩事件の徹底調査を拒絶した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 タンブル首相は先にブリッグズ議員を叱る発言を行っていたが、漏洩犯の捜査については、「こういう調査は得るところはほとんどないのが通例だ。また、ブリッグズはすでに大臣職を辞任するなど、その行為の罰を受けている」と語った。

 しかし、質問がダットン移民相の電子メール問題に関して、「大臣更迭や譴責があるか?」の質問に対して、直接回答を避け、「リーダーシップは自ら手本を示して引っ張っていかなければならない。大臣職の水準は非常に重要だ。国民は大臣がその水準を守ることを期待している。この問題に関しては慎重に検討してきた。これは重大な問題だ」と答えるにとどまった。

 労働党のペニー・ウォン党首代理がタンブル首相に漏洩事件の徹底調査を要求する一方で、ストーン自由党議員は、「もっとも重大な事実は写真が漏洩されたこと。しかも、女性職員の身元を徹底保護することをそれほど重要だと考えない者がいたということを示している」と同僚議員を叱る発言を行っている。
■ソース
Malcolm Turnbull rules out investigation into Jamie Briggs’s photo leak

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る