季節摘果短期移民労働者、週に$10

政府下請け業者に違法搾取の疑惑

 果樹農園の人手不足を補い、同時に太平洋諸島国の経済を支援する目的で連邦政府が運営してきたプログラムで、太平洋の島から応募してきた労働者の週の手取りが$10にもならないという実態が浮かび上がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 連邦政府雇用担当省の季節労働者プログラムの下請け業者と契約し、1月にオーストラリアにやって来たフィジーやトンガからの労働者はVIC州北部のメリガムのキャラバン・パークを宿泊所として与えられ、毎朝バスで近隣のトマト、リンゴ農園に運ばれている。労働者は、VIC州シェパートンの政府下請け業者との契約で416ビザで入国している。

 トンガから来たイシケリ・フィフィタさんの場合、週賃金からスーパー年金、宿泊所、医療保険、税、輸送料金を差し引かれ、週手取りが$9.96だった。また、フィジーから来た労働者の場合、政府の運営する国立雇用センターを通して契約書に署名しており、「時給制で週平均して$657稼げる」と契約書にもある。また、歩合制でも週最低$595稼げるとあった。しかし、フィジーでは国立雇用センターでさえ、契約の具体的な内容を把握しておらず、また、時給制を選ぶことはできなかったと証言している。ある女性の場合、歩合制で働かされ、週の賃金が$295.80だった。しかも、そこからスーパー、宿泊、交通費、医療保険、税などが差し引かれ、実質手取りは$58.80だった。季節労働者は家族に仕送りをできるものと期待して渡ってきているが、中には家族から仕送りを受けなければならない者さえ出てきている。

 絶えかねたフィジー出身の労働者が、雇用担当省の季節労働者プログラムとFair Workオンブズマンに連絡し、オンブズマンが調査を始めている。一方、雇用担当省とオンブズマンの立入検査を受けたAFS Contractingのトニー・ヤマンコルは、メリガムのキャラバン・パークを訪れ、5人を「首謀者」と見なして、自分でやめるか、クビになるかどちらかを選べ。クビになれば二度とオーストラリアでは働けないぞ」と脅したが、フィジー出身労働者はその音声を録音していたと報道されている。

 ミカエリア・キャッシュ雇用担当相がABC放送の時事番組「7.30」のインタビューに答え、「外国人労働者を違法に搾取することは許容できない」と語っており、農業連合会(NFF)も、「このような話が広まれば労働者を募集することも難しくなる」と語っている。
■ソース
Seasonal farm workers receiving less than $10 a week after deductions, investigation reveals

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