「民族宥和の父」ドッドソン、上院入り

WA州の保守労働党議員辞職に伴い

 3月1日、WA州の保守派で知られたジョー・ブロック労働党連邦上院議員が議員を辞職すると発表した。これに伴い、3月2日、空席になる労働党上院議員枠には、オーストラリア先住民族の長老で、「民族宥和の父」と呼ばれてもっとも尊敬されている一人、パット・ドッドソン氏が労働党の指名を受けて入ることが発表された。

 ABC放送⁽電子版)が伝えた。

 ブロック議員は社会保守で同性結婚に反対していたが、労働党が同性結婚支持で党議拘束をかけることを決定したため、「間違っていると信じていることを支持しなければならないのなら議員を続けることはできない」と語っている。

 2日朝、ビル・ショーテン労働党党首とドッドソン氏が共同記者会見を開き、WA州ブルームのヤウラ・グループ・リーダーが、ブロック議員の任期が切れるまでの期間、上院議員を務めると発表した。また、ドッドソン氏は、「ショーテン党首から請われて驚いている。これまで政府や議会に対して外から影響を与えてきたが、これからはWA州代表の上院議員として内側から影響を与えるつもりだ」と語った。また、ショーテン党首は、「ドッドソン氏は、その知性、人柄、業績で他に並ぶ者もいない優れた人材だ。また、彼は真実を語る人であり、連邦議会を務めることはオーストラリアに貢献することになる」と語った。

 ドッドソン氏は、先住民族アボリジニの長老として様々な要職についてきており、また、先住民族初のローマン・カソリック聖職者にもなり、白人オーストラリアと先住民族の民族和解を推し進めてきたことから、「民族宥和の父」と呼ばれるようになった。上院議員を務めるため、「憲法に先住民族への言及を盛り込む」研究を進めている委員会を辞任することになる。

 WA州労働党は、ブロック氏の議会入りのため、前労働党上院議員のルイーズ・プラット氏が公認を外されたが、次の選挙では再び公認を受けることになる。また、現在NSW州議会議員で州労働党のリンダ・バーニー副党首も2016年連邦選挙に出馬する考えを発表した。
■ソース
‘Father of Reconciliation’ Pat Dodson in line to take vacant Labor Senate seat

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