慢性病患者重点にメディケア改革提唱

「医療制度不能率解消」と連邦首相

 マルコム・タンブル保守連合政権は、不必要な入院を減らすためとする医療制度改革を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 タンブル首相とスッサン・レイ保健相はその声明で、「メディケア・パッケージを健全化し、慢性病で悩む患者には、それに合わせたヘルス・ケアを提供する」としている。

 いくつかの施策として、「ヘルス・ケア・ホーム」を設立し、関連サービスを組み合わせ、患者に提供する。デジタル医療サービスを改善する。一次医療能率を向上させるため、データ収集を強化し、大臣の下に個別患者詳細を除いたデータ・セットを創設するなどとなっている。

 一次医療諮問グループのスティーブ・ハンブルトン医師は、「患者の治療には一人の医師が継続して担当するようにすることで治療継続性を確保する。また、患者家族やケアラーがチームとなって治療に当たる」などの構想を語っている。

 当初、試験的に65,000人の患者を対象にすると発表しているが、野党労働党のキャサリン・キング医療スポークスウーマンは、「具体的内容に欠けており、予算も開始時期も示されず、適用患者の条件も分からない。労働党政権期に患者本位の医療ホームの検討を始めたことがある。構想としてはいいが、実施には困難が伴う」と語っている。また、「4月1日より始まる政府間評議会(COAG)での交渉から目をそらすために大急ぎででっち上げた内実のない発表ではないか」と批判している。

 COAGでは、医療、メディケア、病院制度が交渉される見通しだが、問題は病院経費に集中しており、何十億ドルという予算額になるが、各州、準州とも、トニー・アボット前政権でカットされた医療予算が不十分な程度にしか回復しないのではないかと懸念している。
■ソース
Medicare changes focused on chronic illnesses could reduce health system inefficiencies, Malcolm Turnbull says

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