新設国境警備部長官、長期高給休暇のまま罷免

規則を変えて交際女性の就職便宜図る

 税関局など複数の省庁の合同化で新設された権限の大きい国境警備部のロマン・クィドブリーグ長官は、地位を乱用した容疑で捜査を受け、その間、年俸62万ドルを受け取りながらこれまで10か月にわたって長期休暇を取っており、そのこと自体が問題になり始めていた。

 3月15日、ピーター・ダットン内務相は、クィドブリーグ長官の罷免を発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ダットン内務相の発表によると、クィードブリーグ氏は同部の雇用手続き規則を変更するなどを行い、交際相手の女性がシドニー空港に就職できるよう便宜を図った他、その女性との関係を明らかにしなかったことが長官就任時の宣誓にするなどいくつかの違反行為があったと判断された。

 しかし、クィードブリーグ氏も、ダットン大臣発表に反論し、どのような対応を取るか考える、法的行為も選択肢としてあると発言している。

 ダットン大臣は、「クィードブリーグ氏の行為は偶発的な判断の誤りというレベルを超えており、ABF長官としての職務にも支障を来すことがあり得ると考えられる」として、長官罷免の理由を発表した。

 クィードブリーグ氏は、QLD州警察、連邦警察などを務め、トニー・アボット連邦首相時代、難民船追い返しや難民認定希望者をパプア・ニューギニア、ナウルの領外難民収容センターに送る政策実施と合わせて新設された国境警備部の長官に任命されていた。法定機関の長が罷免されることは何十年もなかった。

 クィードブリーグ氏と交際相手の女性との間のテキスト・メッセージなどが証拠として取り上げられており、クィードブリーグ長官(当時)が採用手続きを変更することで女性が他の求職者よりも有利になり、また、長官が女性の採用を決める権限があったにも関わらず、自分と女性の関係を明らかにしなかったことなどが地位を乱用した違反行為とされている。

 クリスチャン・ポーター法務長官は、「調査報告書に基づいて処分を決定したが、その処分が控訴の対象になることもありえる」ことを明らかにしている。
■ソース
Border Force commissioner sacked for helping girlfriend get job

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